水蛙

中学一年生の水蛙です。 初心者です。 つたない文章ですがどうぞよろしくお願いします。

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最近の記事

三角世界 第四話

新生活朝だ。外から差し込む日光と鳥の囀りで目が覚める。 ノア・グロッドこと私が目覚めたのは豪華な一室のベットの上であった。 横には友達で相棒的存在の炎牙狼、リズがいる。 「なんで私こんなところにいるんだ?」 しばらく考え込み、昨日の出来事を思い出す。 「…。ラテネ皇女の専属の護衛兼執事として雇われたんだっけ。」 そう、私は護衛の依頼を精霊王朝コールシアの国王ザウスから受け、常にラテネ皇女のそばにいる為に表向きには専属執事として雇われたのだ。 国王からは対等に接して良いが、流石

    • 三角世界 第一話

      あらすじこの物語の主人公は私である。というか、私であって欲しい。 私ことノア・グロッドは無数にある世界の1つに住む人類である。 私の住むこの世界は人類だけでなく、魔族や精神生命族など、さまざまな種族が暮らしている。 この世界の住人は、獣や炎を操ることのできる“神狼紋”、大地と精霊の加護を受ける“森鹿紋”、知恵に富み、物質を変化させる“宙竜紋”と大きく分けて3つの「紋章」を刻まれていて、その紋章に合った力を使うことができる。 紋章は一人ひとり違い、同じ紋章を持つものは1人として

      • 三角世界 第三話

        精霊王朝とノア 「精霊王朝コールシアの家宝⁈」 驚く私に老人は慌てて取り繕う。 「いえ。私たちは冒険s…」 「我らは精霊王朝コールンの3大臣が1人ニコラド・サイエンと第一皇女ラテネ・コールシア様であられる。平民、伏してひかえよ。」 老人の言葉を遮り、うるさいおっさんが話し出す。 人を見下しすぎでは…というか、正体バラしちゃってますよ。 「では、い・だ・い・なサイエン殿にお尋ねします。この腕輪には何か裏があるのですか?」 私が皮肉な口調で尋ね、 「貴様のような下賤なる平民に教え

        • 三角世界 第二話

          1人と1匹と皇女と 「そういえば姉ちゃん、名前は?」 「ノア。ノア・グロッド。」 初めての友達であり、炎牙狼という魔獣でもあるリズの問いに歩きながら短く答える。 素っ気ないのを心の中で詫びる。しかし、今はできるだけ話したくない。 とにかく暑いのだ。口を開くだけで熱気が体内に流れ込んでくる。 私ことノア・グロッドは「迷宮森」の中にいた。 一見普通の森なのだが、この森の木には意識があり、入ってきた人を迷わせて楽しんでいるのだ。1人と1匹はかれこれ3時間ほど歩き続けている。ろくな

        三角世界 第四話