元親父とアル中
元親父は、元来アルコールが一滴も受け付けない体質だったのだが、
何故か途中からビールばかり飲むようになった。
まず朝起きると「暑いから」とビール1缶。
洗車すると「暑いから疲れた」とビール1缶。
夕方は「仕事が疲れた」とビール1缶。
夕飯の時にビール1缶。
風呂あがりにビール1缶。
寝る前にビール1缶。
…とまあ、毎日こんな感じだったようだ。
家族が「飲み過ぎ!」というと
車庫に隠れて飲んでいたようだ。
ただし医者には
「1缶しか飲んでいない!」
と嘘をつく。
ただ元親父的には嘘ではないんだろう。
「一日1缶とは言っていない!一回につき1缶だ!」
なんだろうね、多分。
最後のほうは呂律回ってなかったし、常に酒臭かったし
漏らしたりしていたみたいだし多分もうアル中になってたんだと思う。
「元親父はアル中では?」
と元母に言っても
「そんなことはない!」
とかばっていたが。
お金は大切に。