北野映画と絶望
最近ぼちぼち映画を見始めてるんですよ。とはいってもまだ全然詳しい方ではなくって、[推し]が映画がお好きな人なので、その[推し]が見てる映画を観て、[推し]についての理解を深めつつ、自分の知識として蓄えられたらと思いながら。
まぁいろんな映画見てるわけですけれども、[推し]が紹介してたものの中に北野映画をナイト上映している映画館が東京にあると。でそこで作品を見ましたよ、という話をしてたんですね。
だから私も同じ体験をしたいんですが、さすがにそのためだけに東京に行くのはちょっと難しいと。でも、そのナイト上映している3作品を続けて見る事は可能なんじゃないかと思ったわけです。それで近くのG◯Oにてその3作品を借りました。
映画自体はまぁそりゃ面白いですよ。「その男、凶暴につき」「3-4X10月」「ソナチネ」って言う3つの作品なんですけど。
北野映画を初めて見た私からしたら、すごく独特な間の取り方とかカット割とか、映像としても斬新で面白いし、今まで平和な作品しか見てこなかった私からしたらすごく刺激的でなんだか危険な香りがして。すっかり北野映画に魅せられましたね。
ただわたしいろいろミスっちゃってたんですよ。
まず北野映画って1つの映画の質量がすごいんですよ。もうもちろん面白いんですけど、話が結構その人が死んだりするような話で、私あんまりそういうのがまぁ慣れてなくて1本見たらはぁ…と一息つきたくなっちゃう感じなんですよ。
だから、結論から言うと、一晩でその3作品見るっていうことができなかったんですね。
3作品のナイト上映を真似するつもりで一気に3つとも借りたのに。
それはいままで北野映画を見たことがなかったから、こんなに凄いものだとは知らなくてっていう事情があるんですが、まあ1つ目の誤算ですよ。
それに加えて仕事が忙しくなるタイミングで借りちゃったんですよ。だってその一晩で見切れると思って借りたから。今後の予定なんて気にせずにこの日に見ればいいやと思って借りてしまったんです。
だからまた残りの2作品は別日に見ることになるんですけど、その別日がなかなか来なくて。なんか仕事帰りはなんか疲れててそういうちょっと見るのに体力使う系の映画は見れないし。平日がだめなら土日しかないけど、土日もなんか休日出勤が立て込んでいる月だったんですね。
だから、土日もなんか見れなくて。結局3作品全部見切ったのは、もう借りてからだいぶ過ぎてからでした。
その結果どうなったか…
そうです。お察しの通り、延滞したんです。
9日間。
9…?
だいぶでしょ?私もこんなにいっちゃってるとは思ってなかったです。もうそれも仕事が忙しすぎて、なんか曜日の感覚とかがなくなっててこうなってしまったって言う節があります。
そして、
支払った延滞料金
8,019円
え…?
はっせんえん…?
8000円あれば何ができる?何が買える?何を食べられる……?
もうこのハガキを見た瞬間は本当に絶望しましたね。生きる望みが絶たれた。死にたくなりました。北野映画でよくある目の前で人が銃で撃たれたのに無反応な人たちみたいに顔が死んでました。
そして、これを機にわたしは二度とG◯Oには行かないことを誓いました。
でも勘違いしないでほしいんですけど、これ◯EOは何にも悪くないんですよ。非はすべてこちらにあります。GE◯からしても、こんな自分のせいなのに勝手に落ち込んでる奴が客じゃなくなって良かったんじゃないですか?なんならウィンウィンじゃないですか?
【絶望してもう店には行かない客 vs
身勝手な理由で来店拒否する客を相手しなくて済む店】
この構図が1番平和的解決なんです。
だってわたしはまた同じ過ちを繰り返すから。
そんなに何度も◯EOのことを嫌いになりたくないんです。彼は悪くないからね。
そんなこんなで私の北野映画の印象は8,019円です。この数字一生忘れません。
3-4x10=8019という意味不明な方程式が頭に浮かびます?
なんなら中古ならDVD買えたんじゃないか?
それは無理か。名監督の名作ですもんね。
悔しい…
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