見出し画像

Day40-43/243

さて、ミリに来てから4週目がスタート。
ホームシックもだいぶ落ち着き、この街で暮らすことに少しずつ慣れ始めてきました。

とはいえまだまだ日本のことは恋しいし、日本との文化の違いにヤキモキすることも全然普通にあって、「すべてが順風満帆☆」とかでは全くないけど、でも底からは抜け出した感じがしています。

まぁこないだのは「1つ目」の底なだけだったかもしれないけどネ…(^_-)-☆

とりあえずこの1か月は「無理せず意識的にゆっくり休む」をモットーに過ごしているので、この土日ものんびり過ごすかぁ~とぼんやり考えていたのですが、先週突然校長先生から「この金曜日から日曜日までキャンプに行きましょう」というお誘いが…!

てなわけで、いったいどんなキャンプなのかもいまいちわからないまま、あれよあれよという間に金曜日がやってきたわけですが。

私はてっきり校長先生+先生数名のゆるキャン(?)なのかと思っていたのですが、集合場所に行ったらまさかの大型バスが約5台。

「?????」となっている私の後ろから、大量の生徒たちが荷物をもってバスに乗り込んでくるではありませんか。

ここで私は初めて知ります。これが生徒の合宿であるということを…。
しかも呼び掛けてくれた校長先生はいないというね^_^

自分が誰と何をしに行くのかもわからない旅行なんて人生初でしたた^_^
この事前情報が少ない感じが最高にマレーシア。

そんなこんなで、動揺しつつも始まった、生徒約120人+先生約15人の大所帯キャンプ。

バスに乗って約1時間半、到着したのは「ニア国立公園」という場所でした。

ここは洞窟で有名な国立公園だそうで、今回のキャンプではそこへハイキングに行くということでした。

公園内の宿泊所について感じた感想、それは「え、、、めちゃくちゃきれいじゃん。」

「キャンプ」と聞くと、どうにも「テント!火起こし!」みたいなサバイバルで過酷な感じのイメージがあり、ましてやマレーシアのキャンプとか絶対ヤバいだろ…と覚悟を決めていたのですが、私たちが宿泊したのは冷房キッチン完備の小奇麗なコテージ。

普通にリゾートコテージのような風貌で、一気にこのキャンプへの期待値が爆上がりします。

このようなコテージや一棟貸しの宿での宿泊スタイルを、こちらでは「ホームステイ」と呼ぶそうです。日本のホームステイと全然意味が違くて面白い。

そして幕開けしたこの合宿は、「リーダーズ」と呼ばれる学校内の規律を保ったり先生の補助をしたりする学生集団の研修合宿だということでした。

日本でいうと何に当たるか考えましたが、いまいちしっくりくる存在はないですね。風紀委員でも、生徒会でもない、、、。

彼らは、普段の学校生活でも他の生徒とは違う制服を着ているような目立つ存在で、各学年に30人ほどいるようです。

返事をする際は敬礼して返事をしたり、「走れ!」「もっと大きな声出せ!」という怒号が飛び交ったり、なんだか軍隊のような雰囲気を醸し出していました。

しかも最高学年の5年生(こちらでいう高2)が全ての権力を握っているという感じで、超上下関係が強いというのも印象的でした。あまりこちらに来て、先輩後輩の縦の関係を見たことがなかったので…。怖かったな5年生…(笑)

そんな生徒の様子に圧倒されつつ、先生や生徒にうまく巻き込んでもらいながら、合宿の3日間は様々なアクティビティのサポートをしたり見学をしたりさせてもらいました。

また、土曜日の午前中にはメインのハイキングがあり、計10キロのジャングル道を歩きながら、様々な洞窟を見学する貴重な経験ができました。

だがしかし、ここでもリーダーズの規律が表れちゃってて、もう本当にみんな歩くのが早い!(笑)

最初は前の方のグループについて、頑張ってついていこうとしましたが、景色をゆっくり見て楽しむ余裕すらなかったので、途中から諦めて後ろの方でのんびり歩いて景色を楽しみました^^(正確に言うと、ついていけなかった^^)

初めてのジャングル。初めての巨大洞窟。
ミリに来て約3週間、はじめて「ボルネオ島に来てるんだ自分は…!」ということを実感できたハイキングとなりました。

そして恐怖なのが、ハイキングを終えて宿に戻ってからも、普通に全然ちゃんと研修アクティビティがあるということ。

8-14時までハイキングをした後に、普通に15時から23時までアクティビティしてました。どういうことよ。。。体力おばけすぎだって。。。

というか、この合宿、活動時間が朝5時から23時までなんですよ。ほぼノンストップで。いや普通にきつすぎだって。

ところどころ気を失いそうになりつつも、何とか10代の生徒についていき、怒涛の3日間キャンプが終了しました。

しかし振り替え休日とか普通にないので、また月曜から仕事なわけで、鬼の12連勤に絶望しながら、日曜夜はしんだように眠りました^_^

ただ、もちろん体力的にはきつかったのですが、本当に参加できてよかった!!!と心から思いました。

日本語クラスを履修している生徒以外ともコミュニケーションをとれたし、授業以外の学校生活を見学できたことはすごく貴重な機会でした。

また、引率の先生たちとも、食事の際などたくさん話す機会があり、CP先生以外の先生たちと関係を深める機会になったこともすごく良かったです。

どの先生もどの生徒も、みんな私のことを気にかけてくれて、また日本のことに興味を持ってくれて、本当に人に恵まれているなぁと感じることができた3日間でした。

そして、ニア国立公園もなかなか一人では行きにくい場所で、ましてや「ハイキング」となると危険もあるので行くのを少し諦めていたのですが、こうして学校行事でみんなと一緒に安心できる環境で訪れることができたのもすごくありがたかったです。

実は私、こうした突然の見通しが持ちづらい誘いが個人的にはあまり得意じゃなくて、特にこういう旅行みたいな大きなイベントは、「そこでどんな予定でだれと何をするのか」を知っておかないと、「楽しみ」より「不安」が勝ってしまうタイプです。

だから、正直最初は土日が奪われてしまったように思ったし、あまりに詳細が分からないことにモヤモヤしたりもしていました。

でも、いざ今回行ってみて、なんだかんだどうにかなるし、なんだかんだ楽しい、ということに気づかされまして(笑)

今後もたまにはこういうミステリーツアーに身を任せてみてもいいかもな、と前向きな気持ちになれはじめたのは、突然で不確定要素の多い誘いが多いこの国生活していくにあたって、すごく大きいと感じています。

そして今日月曜日。ボロボロの体で何とか起床し学校に来たところ、他の先生から「次の日曜日は隣町でオープンハウス巡り&ビーチに行こう!」とのお誘い^_^

先週までの私だったら、「嬉しいけどちょっと休日は自分の時間欲しいし、しかも隣町って言っても片道2時間で結構遠いし、それに誰が行くかもよくわからないドライブとかちょっと微妙だよね…」とテニプリ伊武ばりのぼやき(伝われ)をかましていたと思いますが、このキャンプで一つメンタルのレベルを上げた私は、「1日くらいならまぁなんとかなるっしょ!普通にオープンハウス巡りとかビーチとかよくわからんけどオモロそうだし!」と考えることができています。

カルチャーショックでメンタルが弱っていたこともあり、「自分のペースを乱す誘いは断ろう。。。自分をまずは守らなきゃ。。。」と、割と防御姿勢が強まっていたのですが、今回の成功体験(?)を経て、自分の基本姿勢である「誘われたらとりあえず全部行ってみる」マインドをようやく取り戻してきました。

なにより、こうして巻き込んでくれるのが何より有り難いですしね。私がいたら不便なことも増えるはずなのに、それでも声をかけてくれて、面倒を見てくれる先生方には本当に大感謝。おかげで孤立することなく、学校にも居場所を感じることができています。

まぁ、もう少しこっちの予定もリスペクトしてくれ~~~~あともうちょい詳細教えて~~~~~~という思いは全然普通にありますが(笑)、郷に入っては郷に従えということで、こちらのスタイルにうまく順応していけたらいいなぁと思っています。もちろん無理はせずにネ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?