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コラム(17日)、トランプ銃撃をめぐる様々な情報、“真相”は解明できるか

トランプ銃撃事件をめぐって様々な情報が乱れ飛んでいる。既存の主要メディアだけではない。テレビの情報番組やS N Sには、エッ!と思わせるような情報が乱れ飛んでいる。その一つが次のようなフェイク情報だ。銃撃の瞬間トランプ氏は後ろを振り向くのだが、X(旧ツイッター)には「日本の古い友人の声が聞こえた気がしたから」との投稿がなされた。安倍元総理を連想させる投稿だ。調べてみたがそんな事実はどこにもない。昨日、テレビの情報番組を見ていたらこのシーンの解説をしていた。それによるとトランプ氏は共和党大会に向かうプライベートジェット機の中で次ぎのように説明している。「会場の画面に映し出された資料を見るため、頭をわずかに右に動かしたので銃弾が右耳に当たるだけで済んだ」と。「私は死んでいるはずだった。病院の医師は『奇跡だ』と言っていた」。神の加護以外の何ものでもない。このひと言が大統領選に向けて絶大な効果を生むことになる。

容疑者のトーマス・マシュー・クルックス、若干20歳だ。米国の捜査当局は今のところ同容疑者の単独犯行説に傾いているようだ。容疑者は捜査当局が厳重に警戒する中で、標的となる演台からわずか140メートルの距離にある倉庫の屋根に楽々と登っている。銃撃前にその姿が地元民に目撃されてもいる。この人は怪しい人物がいると近くにいた警察官に通報したと証言している。にもかかわらず容疑者は正確に元大統領に向かって引き金を引いた。神の加護がなければトランプ氏は完全に銃殺されていただろう。演台の背後にある高台にはシークレットサービスの射撃隊が控えていた。銃撃するちょっと前から容疑者の姿を捉えており、警戒していたともいう。それでもクルックス容疑者は引き金を引いた。イランのトランプ暗殺計画を察知した警備当局は、事前にこの情報をトランプ陣営など関係先と共有していたとされる。警備は想像以上に厳重だった気がする。それでも事件は発生した。

安倍元総理の銃殺を題材にした「暗殺」(柴田哲孝著)を少し前に読んだせいかもしれない。トランプ銃撃事件は本当に単独犯行だったのか、推理小説を読むような“疑念”にとらわれている。「暗殺」は安倍氏に対する銃撃が山上被告の単独犯行ではなく、山上とは反対側にいたスナイパーによる銃殺だったことを示唆している。小説は作り話に過ぎないが、クルックス容疑者は厳重な警備網をどのように潜りぬけ、あれほど正確に銃撃できたのか。ポッと思いついてフラフラと現場にやってきたわけではないだろう。周到に事前準備をしていたはずだ。自動小銃は父親が合法的に購入したものを使ったとしても、誰にも気づかれずに現場に近づき、的を正確に射抜くには相当の鍛錬が必要な気がする。ましてや現場となった倉庫の中には地元の警察官が待機していた。いまだに動機は不明だ。気味が悪いほど証拠がない。本当に容疑者の単独犯行なのか・・・。


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