「あの美しいハーモニカの色。」考察してみた 【ドキドキ文芸部ネタバレ注意】
⚠️タイトルに書いてあります通り、ゲーム、「dokidoki literature club 」(ddlc)のネタバレを含みます。人によっては気分を害するゲーム内のスクショが載ります。
それでも大丈夫という方はこのままお進み下さい
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こんにちは!もパと申します。
今回は日記ではなく、「あの美しいハーモニカの色。」というアメリカ民謡研究会様が作詞作曲された曲を考察していこうと思います。
まずドキドキ文芸部のゲーム内容について
⚠︎︎長いです
ドキドキ文芸部、(dokidoki literature club)はTeam salvatoが制作したギャルゲーを装ったホラー、鬱ゲームになります。
クラスの高嶺の花であり文芸部の部長であるモニカ、主人公の幼なじみのサヨリ、ツンデレで漫画が大好きなナツキ、物静かでミステリアスなユリ というキャラを中心に物語が進んでいきます。
最初はかわいいゲームなのですが、途中からサヨリが首を吊って死んでいたり、ナツキも目と口を真っ黒にされて死んで、ユリは主人公が好きすぎるがあまり自分でナイフを刺して死んでしまいます。
なぜこうなったかと言いますと、ナツキ、ユリ、サヨリが主人公に集まるがあまりモニカの居場所がなくなってしまったのです。主人公に話しかけても3人(サヨリはそんなに。ユリとナツキが酷い)にあっち行って!みたいなことを言われる始末です。
そして、モニカは自分がゲームのキャラであること、ここがゲームの世界であることを知っていて、自分のパソコンで3人のキャラクターファイルを消し、主人公と2人きりになろう。となったわけです。頭良い。
そしてモニカと2人きりになるとモニカが永遠にこのゲームの主人公ではなく、人間の私たちに向かって話しかけてきます。 (配信をしながら実況していると「これ、配信してる?」とモニカが話してきます。)
しかし、こちらも人間なので、モニカのファイルを消せばゲームの中のモニカもいなくなります。
モニカは「あなたが私のファイルを消したの?!酷い、信じられない」と言いますが、「……それでも好きなの」と告白をしてくれます。やったね!
そうするとゲーム終了…と思いきやモニカだけいなくなり3人だけのゲームが始まります。
4人居た時はモニカが部長でしたが、サヨリが部長になった為、
サヨリが「部長になったからこれまでの出来事も全て知っているし、モニカの能力を手に入れた」みたいなことを話してきます。
そしてモニカと同じように主人公と2人きりになるように迫られますが、ここで突如モニカが現れ、主人公を傷つけないでとサヨリのファイルを削除します。
モニカはこの世界に幸せなどなかったと悟って、主人公と文芸部に別れを告げ、ゲーム全体を削除し始める……といった内容になっております。
凝ってますよね、普通に感動します……
少しびっくり要素や小ネタなどありますがここでは省略させて頂きます!
では本題どうぞ!
歌詞についての考察
色々歌詞は突っ込みたいところたくさんありますね……ひとつずつ見ていきましょう。
「何もいない教室で、誰も聴いていないことを勝手に喋り続けたまま、それだって遠くに届くことを願祈っている。誰かが私を壊しに来る。」
何もいない教室、勝手にしゃべり続ける……これは3人(サヨリ、ユリ、ナツキ)のファイルを消して主人公と二人きりになった。というシチュエーションを表していると考えられます。
ここでは主人公に向かってモニカが一方的に、永遠に勝手に喋り続けています。
「それだって遠くに届くことを祈っている」
ゲームの中の主人公の私 ではなく、 次元も違う遠くにいる人間である私 に届くことを祈っているんですね~ すごい。
「誰かが私を壊しに来る」
私がモニカのファイルを消せばモニカは壊れる。まだ消されて直前のモニカは「誰がファイルを壊したか」が理解できない、それか、主人公が自分のファイルを壊すことがありえない みたいなことでしょうか。
「到底変わらない毎日を、「愛してる。」ってあの子はずーっと書いていた。それで行き着く果ての止停。最初に笑ったのは私か?」
「到底変わらない毎日を、「愛してる。」って、あの子はずーっと書いてた。」
くだらない日常を愛していたあの子。 これはきっとサヨリの事を書いているんだと思います。主人公の幼なじみであり、1番学校生活を楽しんでいたのはサヨリだとモニカの中ではそう思っているのでしょう。
サヨリは重い鬱病を患いながらも人に気を使わせたくないからずっと隠していた。とゲームでも明かされています。
書いていた。というのは詩のことでしょうか。
「それで行き着く果ての止停。最初に笑ったのは私か?」
止停という言葉を初めて聞き、調べたのですが多分当て字?だと思います。漢字的に「終わり」とかの意味でしょうか?
ゲームの終わり=game over みたいな意味でしょうかね。
「いずれ切れる手紙の続きなら、何度でも一緒にいよう。何処へでも一緒に行こう。」
手紙は詩のことでしょう。
いずれ書くことも無くなってしまう詩の続きなら、そんなのは捨てて一緒にいよう。何処へでも行こう。
モニカと話す機会はほとんど詩の交換の時しかありませんでしたから、主人公と二人きりになった今、一緒にいることだけで嬉しいのかもしれません。
「全部壊れないように、とっっっっ(省略)っても大切にしていたんでうすう々う嘘じゃないんですよ?」
ここら辺でバグってますね
ドキ文特有の文字のグシャッとした置き方。
こんな感じのを意識してるんだと思います。
ドキ文ではこれがめちゃくちゃ多くてですね……
恐らく多分こんな感じをイメージしてるんだと思います。
動画みてても、
(元々ですが)フォントが黒になっていたりとドキ文を連想させます。
1番最初の「モニカのクソがががががが」に似せてるな~と思いました。
で、ここからが本題。
「だって私は毎日きちんと!えー、水を換えて餌をあげて話を聞いて時計が始まってお掃除をして朝ご飯を作って種を植えて相談に乗って鳥は飛んで友達になって~(省略)ピピピwwwピピwwww(省略)」
歌詞を一通り見ると規則正しいと言いますか、行儀がいいと言いますか……お手本のような毎日ですね。
一つ気になったんですが、「時計が始まって」っていうこの歌詞、なんだかおかしいって思いませんか?
いつだって時計は回り続けているので始まってるも何もないと思います。
私、これは、プレイヤーがこのゲームを起動しないとゲームの世界の時間は回らない。
ゲームを起動しないとキャラクター、時間だって動けない訳ですから、「始まって」っていうのはプレイヤーがドキ文を始めた、またはロードした?という意味かな、と思っております。
途中で挟むピピwwwの文字。ずっと鳴り止まないですよね。
これ、サヨリの目覚まし時計の音かなと思ってて… 先程言ったようにサヨリは鬱病で、「起きる理由がひとつも見つからない」みたいなことも言ってましたし、鬱病で朝ベットの上で目覚まし時計も止める余裕もなくて色々頭の中がごちゃごちゃで……みたいなそういう意味だと思います。
そしてピピピと書いてある間に途切れ途切れで先程の「到底変わらない毎日を、「愛してる。」って、あの子はずーっと書いてた。」の歌詞が入っているあたり、サヨリの事を話しているのではないかと思われます。
「ピクニックをして観察して音楽を演奏して草を育てて写真を撮って~(省略)月が沈んで鳥が落ちてか看病をして雨が降って人々は食べて電気は消えて音楽は止んで映画は終わってコーヒーは冷めてプレゼントは壊れて料理は腐って鍵がかかって!!!!埋めてあげたんですから!!!!!!!!!!!!!!!!」
最初は楽しそうなのにどんどんどんどん不穏になっていっていますね。
鳥が落ちて~からのところ、さっきの「だっては私はきちんと!~~」の歌詞にか全く反対のこと書いてあって、
鳥が飛んで▶︎鳥が落ちて
電気を点けて▶︎電気は消えて
お菓子を作って▶︎人々食べて(もしくは料理は腐って?)
プレゼントをあげて▶︎プレゼントは壊れて
映画を見て▶︎映画は終わって
コーヒーを入れて▶︎コーヒーは冷めて
音楽を演奏して▶︎音楽は止んで
反対の言葉というか、時間が経った。の方が合いそうですね。コーヒーは入れたのに飲んでないし…
しかし、ずっと楽しかったのが最後でマイナスな表現になっているので、このゲーム全体(最初は可愛いけどどんどん怖くなる)を物で表してるんじゃないかなと。
あと最後の鍵のくだりは、モニカが書いた詩に「壁の穴」というものがあります。
その詩に近しいものを感じたので、多分その詩のことだと思います。
最後の歌詞、またサヨリを表現したと思われるのがバーーっと並んでいますね。
「到底変わらない毎日を、「愛してる。」ってあの子はずーっと書いていた。それで行き着く果ての止停。最初に笑ったのは私か?
いずれ切れる手紙の続きなら、何処へでも行こう。」
この歌詞がめちゃくちゃ書かれています。
歌詞の考察はさっき書いた通りですが、こういう風には文バーーって書いてるの、ドキ文でもあるんですよ。
ユリが自分でナイフをさして死んだ時に、主人公は土日の間ずっとユリの死体を見つめるというシーンがあって、ユリがバグってる言葉を永遠しゃべり続けるのですが、ヒストリーを開くと、
「誰よりも私と一緒に過ごすって約束してくれる?」とメンヘラモニカ文章がバーーっと書かれているのです。
似てると思いませんか?
完全に同じですよね、うん。
そして最後には……
「貴方が私を壊しに来ることを願っている。」
動画の小ネタ
最初のバグ風映像
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このセリフのウィンドウは間違いなくドキ文のピンクのものですね。
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……って感じです。
あとは、教室が 朝 昼 夜 になって時間が経っていることを表していますね。
この朝昼晩のやつはユリが自殺した時に会話を早送りにすると朝昼晩と時間が経っていて、死体が冷たくなっていってるというのがわかる (私の語彙力では説明しにくいので実況者さんの動画やプレイしたらよくわかると思います)というのがあって、それを真似ているんだと思います。
画像ネタも、歌詞も見る限り全てモニカ中心で作られていて、凝っていて凄いですね。
そしてなにより、曲のタイトルが、
あの美しいハー「モニカ」の色。
ですからね!!(嬉)
これで考察は終わりになります!
この記事を書くのに4時間くらい費やしました……めちゃくちゃ考察に夢中になってましたw w w
他になにか考察があったり、私が見落としていたところなどあったら教えて下さい!!
では私はこれで!
では!
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