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ホロスコープでイメージする夜空①『星座』編

今回は、かなりマニアックな内容について書いてみようと思います。
マニアックと書きましたが、普段から夜空を眺めて過ごしている方からすると、当たり前の事を書きたいと思っているのです。

現代に暮らす大多数の日本人は、夜空を眺めて過ごす日常を送れていないですよね。
現に、私もそうです。
ホロスコープは眺めるけれど、星空を何時間も眺めたことはないです。
(今は寒いので、さらに遠のいています)
だからこそ、夜空では何が起きているのかを書いてみようと思うのです。

夜空に星座が見えるとは
夜空に惑星が見えるとは
夜空に月がみえるとは
一体、どういう景色が繰り広げられているのか♡

そんな「夜空の姿」を書いてみようと思います。

(*書いてみたら結構な超大作になってしまったので、ぜひお時間ある時に、お手元にお茶でも用意してお読みいただければと思います♡)


座標軸の確認

本来、占星術とは、星を観測しなければ何も始まりません。
昔はホロスコープなどなかったわけですから、占星術家や、陰陽師の様な方々は、いつも夜空を見ていたでしょう。
太古の海洋民族と言われている方々も、星を見て、自らのいる場所を確認していたわけですよね。
秘伝の計算方法が代々伝授されていた様なので、予測方法は現代より高度な可能性もありますが、最終確認は実際の天空に広がる「夜空」を使っていたのです。

あたりまえですが、太陽が出ている時間は、星が見えません。
その為、海洋民族は、夜に船を使って移動していたのではないかと言われています。
シリウスに向かって・・・北極星に向かって・・・オリオンの三つ星を左に見ながら・・・などと。
正確な方角を掴み、進む道を絞る時、光る星がたくさん必要なのですね。
昼間だと太陽しかいないので、大まかには分かっても、細かい把握ができにくい。。。

もしかするとこの現象は、心の中の動きともリンクしているのかもしれません。
太陽が出ている時間というのは、自分の立ち位置がよく分からないと思いやすいのかもしれませんね。

自分が今どんな状況にいるのか。
世界の中でどんな立ち位置にいるのか。
自分が向かいたい方角はどこなのか。
そんな事を確認したい時は、「夜空」を眺めながら自分の心の中を確認してみてはいかがでしょうか。
天空に夜空が映し出されている時間に、黄昏てみましょう☆

そして今回は、黄昏れる為の「前準備」をしていきましょう♡


星座の景色(1日の動き)

真夜中の夜空

まずは『星座』からです。
今回は十二星座のお話に絞りたいと思います。
十二星座とは、太陽の通り道である「黄道」に、重なって輝いている星座の事です。

現在は「☉太陽がサイデリアル♑︎山羊座にいる季節」です。
これは、太陽の向こう側に♑︎山羊座が輝いているということです。
その為、夜空には♑︎山羊座がほぼ見えないということになります。
逆に、夜空で一番よく見える場所にいるのは、真逆の♋︎蟹座です。
(ブルーが♑︎山羊座、オレンジが♋︎蟹座です)
下のホロスコープは、解りやすくする為に、☉太陽以外の惑星を消してあります。
真ん中に藍色の地球🌎を足しました。
時間は夜の24時で、太陽が日本から一番離れている時間です。
ホロスコープの「上半分が夜側」「下半分が昼側」となっています。

2024年1月26日24:00のホロスコープ

夕暮れの夜空

この5時間前の17時、夕方の日が落ちた頃のホロスコープはこちら↓。
西側にいる☉太陽の後ろには、同じ様に♑︎山羊座がいます。
東側の空に♋︎蟹座がいて、まだ夜空の真ん中にはいません。
星座は、夜の間に東から西へ移動してゆきます
日が沈み暗くなり始めると、明るく輝く星の場合は見え始めます。
☉太陽から30度離れていれば、明かりが遮られ星が見え始めるので、「黄色い矢印の線」を引いてみました。
♒︎水瓶座から左側の、地平線より上に並んでいる星座は、夜空に見ることができることになります。

2024年1月26日17:00のホロスコープ

明け方の夜空

続いて、夜明け前の空も確認しておきましょう。
時間は朝6時、東の地平線の下に☉太陽がいます。
夜明け前には、東の♐︎射手座より右側の、地平線より上にいる星座が見えていることになります。
今度は、地球の自転方向も足してみました。
星座が東から西へ動いている様に見えるのは、
北から見た場合、地球が左回転をしているからです。(反時計回り)

2024年1月27日6:00のホロスコープ

上の3枚から、「☉太陽のすぐ後ろにいる星座」を夜空に見るのは、かなり難しいことが解ります。
しかしその隣の星座は、夕方・明方ならば見える可能性があります。


星座の景色(1年の動き)

すこしづつ“ズレる”動き

ところで、お気づきでしょうか。
「夕方→夜中→朝方」と☉太陽が移動していく中で、ホロスコープ上の数字が変わっていることを!
夕方には「11°」だったものが、朝方には「12°」になっています。
☉太陽の位置が動いているのです。
(正確には、地球の公転によって動いているようにみえているわけですが、ひとまず☉太陽のまま話を進めます。)
☉太陽は、1日で約1度動きます。
現在ならば、毎日1度づつ♒︎水瓶座に近づいてます。
〈♑︎山羊座11° → 12° → 13°・・→ 29° →♒︎水瓶座1° → 2°・・〉
下に、3日後の朝6時のホロスコープを載せてみました。
3日後の☉太陽は15°です。
太陽は、1日に1度づつ、東側にずれこんでいくように見えるわけです。
これは、逆に星座は、1日に1度づつ、西側にずれていくように見えているということです。
そして日の出の太陽に視点を固定した時、毎朝新しい星が太陽と一緒に昇って来るように見えるのです。

2024年1月30日6:00のホロスコープ

補足です。
実際は地球が太陽の周りを公転している為、太陽が動いている様に見えていますよね。
太陽が1日に1度ずつ、に動いている様に見えるということは、
地球が、西に動いているということになります。
ちょっと東と西では解りづらいので「左と右」に変えてみましょう。


*自分が地球になってみよう「イメージワーク1」*

では、自分が地球になってみましょう。
北を上とした場合、地球は、太陽の周りを左回りで公転しています。(反時計回り)
自分が太陽の周りを、左回りで公転しているのを想像してみてください。
そして自分が太陽の方を向いたまま、左に公転している姿をイメージしてみてください。
すると、自分が右に動いていると感じるはずです。
この時、自分が動いていないと仮定すると、太陽が左に動いているように見えるのです。

さらに、太陽のそのまた奥にいる星座は、太陽が動いていないと仮定した時、逆の右に動いている様に見えるわけです。

私たちが、北半球から太陽や十二星座を見る時、大抵「北」を後ろ側にして空を見るのです。
これは、「黄道(太陽の通り道)」が、「南」に見えるからです。
南」を向いて空を見た時、「東が左」で「西が右」です。
その為太陽は、1日に1度づつ、東にずれていくように見えるわけです。


ここまでのまとめ

1日の空の動き(地球自転による変化)は、
太陽が、東から昇り、西に沈む様に、
星座も、東から昇り、西に沈んでゆく。

1年の動き(地球公転による変化)では、
太陽の位置は、1日に約1度づつにずれていくようにみえる。
そのため星座は、毎日少しずつ西にずれてゆくようにみえる



ではここから先は、ややくらくらするかもしれませんが、脳の体操だと思って読み進めてみてくださいませ♡

星座の景色(約2万6千年の動き)

水瓶座時代の見方

スケールの大きな動きも確認しておきましょう。
よく言われる「水瓶座時代」とは、
「太陽が真東から昇る春分の日に、太陽と共に昇る星座が、♒︎水瓶座の時代」と、考えます。
先ほどは♑︎山羊座でしたが、これが♒︎水瓶座になる日。
しかもそれが、「春分の日」である必要があります。

では、今年の「春分の日」朝6時のホロスコープを見てみましょう。
2024年は、3月20日です。
朝6時には、東の地平線の上に☉太陽がいて、夜が明けていることが解ります。
3月なので、日の出時刻が今より早くなっていますね。
この時の☉太陽のサイデリアル星座は「♓︎魚座5°33'」です。

2024年3月20日6:00のホロスコープ

続いて10年前、2014年「春分の日」のホロスコープを見てみましょう。
2014年は、3月21日です。
10年前の春分の日は、☉太陽サイデリアル星座「♓︎魚座6°6'」ですね。

2014年3月21日6:00のホロスコープ

春分点の星座は、
〈♓︎魚座7° →6° → 5°・・→ 0°→♒︎水瓶座29° → 28° 〉
とずれていくことが解ります。
これは、先ほどの「1年の☉太陽の動き」とは逆回りです。
太陽の位置は、約72年に1度づつ、西にずれていくようにみえるということです。
その為春分点の星座は、東へずれてくようにみえるということです。

ちなみに、
☉太陽が完全に♒︎水瓶座に入ってからが「♒︎水瓶座時代」なのか、
☉太陽が昇る直前に見えている星座が♒︎水瓶座ならば「♒︎水瓶座時代」なのか、
いろいろ考え方はあるかと思いますが、
♓︎魚座から♒︎水瓶座への移行期であることは、間違いないですね☆
この辺の話題は、以前書いたものがありますので、気になる方はこちらもご覧ください。↓


歳差運動の回転

では、脳の体操に戻りましょう♡
この動きは、「地球の歳差運動」と連携しています。
歳差運動とは、地球の自転軸がぐるぐる動く運動のことです。
(コマの軸がぐるぐる動く運動と同じ)
「1周が約2万6千年」なので、「1度が約72年」と言われています。
(26000÷360=72.2222•••)

ここで歳差運動が「どちら回りなのか」確認しておきたいところです。
いい動画ありましたよ♡↓

自転の方向が「左回り」の時、歳差運動の回転も「左回り」になるようです。

自分が「に回っている時」は、景色が「回り」に見えます。
ということは、星座も太陽も「右」に動いている様にみえるということですね。
先ほどの「イメージワーク1」でやったように、「右」に動いて見えるということは、「西」に動いている様にみえるということです。

だがしかし、先ほど書いた様に、
太陽の位置は、約72年に1度づつ西にずれていくようにみえ(回転)、
春分点の星座は、東へずれてくようにみえるわけです。(回転)

先ほどの「イメージワークその1」の時のように、
太陽のさらに奥にいる星座は、「太陽とは逆側」に動いている様に見えるわけなのです。。。

。。。

まあ、知識としてはわかった。。。

が、しかし、

地球の動きが全くイメージできない。。。
(私だけかもしれませんが。。。)

なので、もう少し深掘りしていきたいと思います。
イメージワークにお付き合いいただける方は、続きに参りましょう☆


地球になってイメージしてみよう

自転軸の移動とは

自転軸が傾いているということは、太陽の回りを公転している時、いつも同じ様に光が当たっているわけではないということですよね。
現在、地球の自転軸は約23.4度傾いているそうです。
これにより太陽の周りを1周する間に、「太陽光がよく当たる部分」が移り変わっていくわけですよね。
そして、これが「四季」。

真昼間、北半球に太陽光がたくさん降り注ぐということは、
地球の北側自転軸が「太陽側」に傾いている
これが「北半球の」。

真昼間、南半球に太陽光がたくさん降り注ぐということは、
地球の北側自転軸が「太陽とは反対側」に傾いている
こちらが「北半球の」です。

では、この自転軸自体が動いていくとは、どうゆうことでしょうか??

*自分が地球になってみよう「イメージワーク2」*

では太陽をイメージし、その回りを公転している地球をイメージします。(左回り)
地球は1年かけて1周します。
毎年毎年、ぐるぐる太陽の周りを回っていました。
100周するくらいの短いスパンで見た時は、地球がどの「位置」にいる時に「北半球の夏」なのかが決まっていました
しかし、これを1000周、2000周と繰り返していくと、だんだん「北半球の夏」の「位置」がずれていきます。
たとえ地球が1000年前と同じ位置に来ても、北半球は、夏ではありません。
どうやら地球の自転軸が、少しづつ左回りでずれているからの様です。
ついに13,000周した時には真逆になり、「北半球の冬」の「位置」になっておりましたとさ。
ちゃん♪ちゃん♪

イメージ画像も作ってみました☆


私はちょっとだけイメージが湧いてきましたが、皆様いかがですか??
この少しづつの自転軸のズレが、左回りで行われるというわけですね。

春分点とは

では、話を「春分点」に戻しましょう。
「春分点」とは、黄道天の赤道交点のうち「黄道が南から北へ交わる方の点(昇交点)」のことです。
降交点が秋分の日
昼の時間と夜の時間が、大体同じくらいになる日。
地球の自転軸が、太陽側でもなく、太陽と反対側でもなく、ちょうどその真ん中に傾いている日です。

先ほどの「イメージワーク2」からも分かるように、歳差運動が起こることで、地球が「同じ位置」に戻って来ても、春分点に太陽の光が当たらなくなっていくわけです。

では、「位置」がどんな感じでズレるのか、イメージしてみましょう⭐︎

*自分が地球になってみよう「イメージワーク3」*

今回のワークはイメージ図が描けなさそうなので、諦めました。
妄想力を存分に働かせてみてください♡

では最後のワークです。
また、太陽の周りを左回りに公転している地球になってみてください。
太陽側を意識して左回りをすると、自分が右に動いている気分になります。(イメージワーク1同様)
さらに今回は、「自分の視点」を「地球の春分点」としてイメージします。
そして自転もしてみてください。
地球はぐるぐる自転しながら、太陽の回りを一周していきます。

自分の「視点」に太陽の光が当たる日は、なかなかやってきません。
前回「視点に太陽の光が当たった位置」を目掛けて公転して行きます。

やっと一周して「同じ位置」に戻ってきたと思ったら、太陽を向いているはずの視点が、前回よりほんの少し左にずれています(歳差運動は左回転)
原因は自分が少しだけ、左に体の向きを変えていたからのようです。

「たしかこの位置に到着する少し前のポイントで、自分の視点に太陽の光がまっすぐ当たった。」と、思い出します。
実は「同じ位置」ではなくて、「一周周りきるよりもすこしだけ前のポイント」で、太陽と視線が合っていたのでした。
「前回と同じ位置」に来る間に、「太陽と視線が合うポイント」を通り越してしまったようです。
に進みすぎました。

「前回と同じ位置」ではなく、「すこしだけ左の位置が、春分点に光が当たるポイント」だとわかりましたとさ。
ちゃん♪ちゃん♪

いかがですか??イメージできましたか??
歳差運動で、自分が左にずれてしまうので、
ちょっと巻き戻す感じです。

春分点に太陽の光が当たる位置(公転の中での位置)は、
地球が一周するたびに、少しだけ左にずれることがわかりました。
そして本当は地球が公転しているのに、していないと仮定した場合、太陽が右にずれているようにみえるわけですね。

地球からの景色では、
太陽は右に動き、「春分点」は「右へ、西へ」ずれていくようにみえる。
そしてさらに
奥にいる星座は、逆の「左へ、東へ」動いているようにみえるのですね♡



さいごの大まとめ

*以下の「右回り・左回りの記載」は、北極側を上とした場合です。

【自転による1日の動き】
太陽が、東から昇り、西に沈む様に、
星座も、東から昇り、西に沈んでゆく。(右回り)
この時、地球は「左回り」で自転している。

【公転による1年の動き】
太陽が、黄道を1日に1度づつ、へずれていくように見えるので、(左回り)
黄道の星座は、1日に1度づつ、西にずれていくようにみえる(右回り)
この時、地球は太陽を中心に「左回り」で公転している。

【歳差運動による2万6千年の動き】
歳差運動による自転軸の回転は「左回り」となる。
この時、地球から見える景色は「右回り」となる。
ただ観測地点を「春分点」と固定した時は、太陽に視点を合わせることになるので、
太陽が、72年に1度づつ、西へずれているように見える。(右回り)
すると、その奥に広がる星座は、72年に1度づつ、東へずれていくように見える。(左回り)


おわりに

『星座編』いかがでしたでしょうか。
私は頭がくらくらです(笑)
ちょっと軽い気持ちで、自分の確認のつもりで書き始めたのですが、
ネットに上げる情報となると、嘘を書いてしまう訳にはいきませんので、
「え?」「ん?」「あれ?」っと確認しながら書いているうちに、
我ながらの超大作になりました♡

結構確認しながら書きましたので、間違いを書いていないつもりではいるのですが、後々発見した場合は、しらっと訂正させていただきますので、ご了承くださいませ。

ただ今回感じたことは、「イメージの力ってすごいな」ということです。
頭で知っている、知識で知っている、それだけではイメージってできないものですね。
知っている知識を土台に、イメージを膨らませ、動かしてゆく。
すると、知識にも臨場感が生まれます。
腑に落とすとは、こういうことですね。
「イメージ・妄想・夢を描く」ことのパワフルさを、今回痛感しました。
ぜひ皆様、いろんな場面でイメージ力を使ってみてくださいね。
「全ての始まりは、イメージするところからはじまるのです♡」

そして、こんな長い文を最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
これを最後まで読む方なので、かなりの天体マニアですね♡
また、マニアではなくても、素質たっぷりですね♡

皆様の星空観測の楽しみが広がりますように⭐︎
また、
左回りと右回りの謎が解明しますように⭐︎
では、またね〜☆

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