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木星の守護の意図

木星は「世界の守護神」です。
私たちは、木星の守りの中にいると、安泰を感じる様です。

私は「見える惑星5星」を意識することが、現実創造を意識的に行えるようになる為のスタートなのではないかと思っています。
今回は、木星について書こうと思います。

前回は、金星について書きました。

金星も木星も、占星術の中では「強い吉星」となっています。
しかし、どうやらこの「吉」の意味が、まったく違うみたいですよ。


敵対関係の吉星

インド占星術の中では、惑星同士の相性も決まっています。
「友好・敵対・中立」の関係があります。

この関係の決まり方については割愛しますが、
木星にとっての金星は「敵対」
金星にとっての木星は「中立」です。

金星にとっての「中立」は、細かく言えば「敵対の要素がありつつの中立」です。

まあ簡単に言えば、この2星はそんなに相性が良くないということです。

でも私たちは、この全く違う性質の2星を、
どちらも「強い吉星」として喜んで迎え入れているわけです。
面白いですよね。

私たちの感じる幸せは、大きく分けて2パターンあるということになりますね。
そしてそれは、全く交わらないということにもなります。

全く違う性質の幸せを、どっちも同時に体験しようと思うから、大変なのかもしれませんね。(笑

占星術の中の木星

西洋占星術でもインド占星術でも、木星は「最強の吉星」と言われています。
占星術にあまり詳しくない方も、「自分の太陽星座に木星が入っている期間は、良い年になりますよ。」っと聞いた事があるのではないでしょうか。

西洋占星術では「拡大・発展・成長・成功」っといった、見るからに吉の象徴が並びます。
インド占星術では「宗教性・倫理・道徳・智慧」といった、拡大だけではない道徳的な象徴も並びます。

私的な勝手なイメージでは、木星は「オーケストラ」です。
一人で楽器を演奏するのと、バックにオーケストラが付くのとでは、全く印象が変わりますよね。
私は、木星と共鳴する時期には、自分の後ろに「巨大なバックボーン」がつくようなイメージを持っています。
ダンスだとしたら、煌びやかなステージが用意される様なイメージでしょうか。
スポットライトを浴びて、バックダンサーも付くかもしれません。

木星と共鳴する時期は、
大きな力に守られたステージが用意され、
日常に広がりが生まれ、
平面的な世界が広がり、
私たちの視野も広がります。
それは「巨大なバックボーンに守られた時空間」です。
その空間の中で、私たちが自由に動く事ができる時期なのです。

もし今まで一人で黙々と行ってきたものがあれば、世界に出していくタイミングになるでしょう。
ずっと学びたかったものや、未知の世界への興味が、手の届くところまで近づいてきてくれる様な時期でもあるでしょう。

そんな自由を感じる事ができる時間を、木星が意図的に用意しているという事です。

どんな意図を感じますか?
どんな力をつける為に用意した時空間なのでしょうか?

ポジティブ力をつける

私の感じた木星の意図を挙げてみます。

世界の広さを感じる事。
社会のさまざまな仕組みを知る事。
いろんな人との出会いなどから多様性を感じる事。
自分と違う価値観を知る事。
世界の中での振る舞い方を知る事。
自らを過小評価しないこと。
他者を過小評価しないこと。

こんな感じでしょうか。
視野を広げ、新しい世界を体験する事で、「世界への抵抗感を無くしてもらおう」といった意図を感じます。
インド占星術の象徴に出てきた「宗教観・倫理・道徳」も、いろんなタイプの人とうまくやっていく為の「智慧の獲得」と関係ありそうです。
簡単に言えば「未知との遭遇の援助期間」でしょうか。

木星の守りの期間は、ある意味リハビリ期間であり、
この期間にどれだけの未知を受け入れる事ができるかが、一番大事なポイントなのかもしれません。

私は、未知のものを受け入れることを「ポジティブ力」だと思っています。
境界線を取っていく力、抵抗感を無くしていく力です。
分離ではなく、統合の方です。

ここまで書いてみると、金星と相性が悪いのがよく解りますね。
金星はネガティブ力。
木星はポジティブ力。
それぞれ別の力を養う事を、助けてくれている様です。

ただ木星は、太陽系の中で地球よりも外側を運行している星です。
木星の「ポジティブ力」は、自らが外へ出ていく時に使う力だと思います。
使い方を間違えなければ、ケンカにはならないでしょう。

守られた世界

守られた世界というのは、ある意味とても道徳的・社会的価値観の強い世界です。
モラルが一番大事にされる世界ですね。

『五行』の「木」は、文字通り「木」なのですが、
どうやら木星は「巨大な大木」の様です。

私たちが「大木の下」が落ち着くのは、守られた世界だからです。
家の中、ビルの中、会社の中、先祖家系の中、ピラミッドの中、地球の中。
実は全て、守られた世界な訳です。

そして、同じ木の下に集まって複数が生活を営む際は、木の下にルールが生まれます。
みんなでうまく生きる為のルールです。
木の年輪の様に、脈々と培われてきた伝統です。
木が大きければ大きいほど、年輪は太く、ルールも太い。
また、それがあるからこそ「守れる世界」になる訳です。
ルールが太ければ太いほど、守れる範囲も太くなる。

ある意味、既に歯車が回っている世界とも言えます。
そして、その流れには逆らえない感覚もあります。
流れに乗る事により始めて、守りの力を享受する事ができる世界です。

木が倒れる時始めて、ルールが壊れる訳です。
今の安泰が壊れる時、道徳的価値観も壊れます。
守られた世界は壊れます。
でも壊れなければ、新しい道徳には生まれ変わらない。

これから社会が大きく変わると言われていますよね。

今までのピラミット社会が壊れる中、守られていた世界も壊れていくでしょう。
私たちは壊れて初めて、どれだけの守りの中で生きていたのかを認識するのかもしれません。

守りのなくなった世界で生きていく時、木星の意図を感じるのでしょうか。
守りの世界で何を学んだのか、やっと理解できるのでしょうか。

きっと、私たちにどれだけの「ポジティブ力」がついていたかが、あらわになるのでしょう。

今まで守られた世界にいたのは、
他を受け入れる事ができる力を養う為だとしたら、
違いを受け入れる力の多い人が、生きやすい世の中になるでしょう。

今のうちに、自らの抵抗感をどんどん取っておいた方がいいでしょう。

それがきっと、木星の願いです。



いかがでしたでしょうか。
今回は、自分で書きながらも、壮大な流れになり驚いています。

最後に、木星の偉大さをもう一つ♡

太陽系の惑星の中で、木星は大きさ・質量共に最大で、強い重力を持つそうです。
そんな木星がいる為、近くを通る小天体は木星に吸い込まれ、衝突するそうです。
もし木星がいなければ、地球にもっと小天体が衝突しているかもしれないそうです。
太陽系の守護神ですね♡



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