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『はじめてのマジカル・パンチライン』2024.4.1ver裏話

 初心者向けのマジパンガイドフィジカル版『はじめてのマジカル・パンチライン』を発行したのは、2023年8月1日のことでした。
 そのときの記事はこちら。

 2024年2月のZeppを埋めるための助けになろう!という気持ちで作ったこちらの発行物でしたが、とても好評だった&情報が古くなってしまったので、Zeppを機に改訂版を作るつもりでした。
 とはいえ、そこまで手間ではないだろうとこのときは考えていました。
 ・メンバーカラーや年齢等のプロフィールの変更
 ・Zeppについて煽っているところを消す
 ・写真をいくつか差し替え、デザインを少し修正
 ぐらいの気持ちだったからです。しかし、結果として、このとき考えていたより何倍も手のかかった改訂版になったのです。まあおかげで、とても素敵なガイドブックに仕上がったんですけどね!
 というわけで、そのあたりの苦労や裏話を、少し。

 ことの始まりは、そのZeppライブが終わった後の打ち上げでした。
「改訂版の発行を考えているんですが、なにか意見あります?」
 一緒に飲んでいたマジファンに、何気なく尋ねた問いに返ってきた答えが、こちら。
「文字が詰め込まれ過ぎていて読む気になれない、初心者向けではない」
 ……これは、けっこうクリティカルヒットでした。いや、自分でも自覚はしていたんです。詰め込み過ぎだって。しかし、第三者に言われるとグサッときます。
 ただ、必要なのは第三者目線。ここで僕は裏表紙の「波乱万丈!マジパンストーリー」をばっさり切って、QRコードからwebへのリンクを張るにとどめ、裏表紙はヴィジュアル押しの写真ページにしようと決意します。
 ところが、です。別の人に相談をしたら、こんなことを言われました。
「内容を削るなんてもったいない! 詰め込み過ぎというなら、ページを増やしたらどう?」
 ……なるほど、それは考えていませんでした。ページを増やせば、内容はそのままでレイアウトに余裕を持たせることができます。いい案かもしれません。作成者の負担増から目をそらせば、ですが(笑)。悩んだ末僕は、みなさんからアンケートをとることにしました。

 はい、というわけでページ増が大決定です!(この時点で、思ったより話が大きくなってきたぞ、と不安が頭をもたげてきています)。
 冊子の場合、ページは4pずつしか増やせません。というわけで、12p→16pになりました。増えた4pは、目次、裏表紙で1pずつ、あとはやっぱりヴィジュアルが売りなんだから、メンバーの写真で2pにしようと考えます。
 しかし、今までのガイド内の写真ならともかく、写真押しでどーんと載せる写真となると、僕一人では力不足です。「おまえの自己満じゃん」とも思われるでしょう。
 そこで僕は、カメコさんたちに声をかけて、写真を提供してもらうことにしました。当初はカメコさんそれぞれに推しの写真1枚をご提供いただこうと思っていたんですが、2pとなれば、もっと載せられます。そこで、それぞれ渾身の3枚をご提供いただき、そのうちこちらで選んで1~3枚掲載、という形にしました。断られたらどうしようとか、写真の扱いが小さいと文句を言う人がいたらどうしようとか(冗談で言う人はいましたけどねw)不安でしたが、みなさん快くご協力してくださいました。改めて、感謝。
 ただここで、ふっ、とアイデアが降ってきたのです。
「写真だけでなくイラストも提供してもらって『マジファン作品集』ページにしたらどうだろう?」と。

 写真だけより、絶対にイラストもあったほうがバラエティーに富んでいていい出来になるに決まっています。きっとポップに可愛く仕上がることでしょう。早速僕は、知り合いの絵師の方や、過去に生誕絵を描かれた方に連絡を取ります。正直、過去絵を提供してもらえばいいから簡単だ、と思っていました。
 ところがです。全員が全員、
「新作を描き下ろします!!」
 って言うんです! いやいや、締切のスケジューリングは描き下ろしを想定したものじゃないんですって!
 ですが、これは僕のミステイクでしたね。やはりクリエイターたるもの「今の自分が描くものが一番いい」と思っている生き物ですから。それを想定していなかったこちらが悪かった。というわけで、絵師のみなさんはブリブリに新作を描いてくださいました。改めて感謝!
 また、たまたまそのときうきかささんが、とても魅力的なちびキャラのイラストを描いてらっしゃいました。

 各メンバーのプロフィールのページに、このキャラがあったらめちゃくちゃ可愛いじゃん! ということでお願いをしたら、即答で快諾してくださいました。感謝! しかも、マジトキポーズで揃える、という手の込みっぷり(だから、上記の益田さんも描きなおしてくれています)。1日1人ペースで仕上がってきて「うおー、すげー!」となりながら、とうとう全員が揃ったときです。

  事件が起きました。

 ……山本が髪を切りました。
 さーっ、と血の気が引いたのは言うまでもありません。あれだけの力作を仕上げていただいた翌日に「髪切ったんで修正お願いします―」なんて言えねー!
 しかし、こちらがなにか言うより早くショートverを仕上げてくださって、感謝しかありません。ホント、助かった。
 ただ、また別の問題も発生します。
「ショート山本の写真がない」
 作品集の写真なら過去のロングの写真でも構わないでしょう。しかし、プロフィールページはショートにせねばなりません。チャンスはただ一度、沖口生誕のみ。絶対に失敗できねえ、の気持ちで撮影タイムに臨みます。
 そこでまた、事件が起きます。
 ――ぽーん!

 1曲目の途中で山本のリボンがすっ飛んでいってしまったのです!
 さーっ、と血の気が引きます(1日ぶり2回目)。あれだけ気合いを入れて臨んだのに、それまでの撮影パートでもさっぱりいい写真が撮れていません。20秒撮影もお願いしましたが、やっぱりここは、いかにもアー写っていうのより、ライブ感がある写真がいいんすよ……。
 というわけで、レイアウトに合わせてトリミングや色調整等をしなければならない本文中の写真は自分の写真で(人様の写真をいじれねえ)、と思っていたんですが、他の方にお願いをしました。ご協力くださったねねねさん、改めてありがとうございます。
 それから、生誕イベントの特典会では、メンバー全員から要望を聞きました。個別トークの時間ではろくに聞き取りはできなかったんですけど(汗)やっぱり、本人たちが書かれて嫌なことは書きたくないですし、少しでも望ましいページにしてあげたいですからね。

 また、本文中で紹介する楽曲のチョイスについてのアンケートにご協力くださったみなさまにも、改めて御礼を。前回のとき、勝手に選ぶのが心苦しかったんです。みなさまのおかげで、うまくまとめることができました。

 情報を修正し、デザインの気に入らなかったところをうんうん唸りながら手直しし、みなさまからいただいた大切な写真やイラストを配置し(改めて、ご提供いただいたのに採用できなかった写真があってすみません……。死ぬほど悩んだパズルの結果なので、ご勘弁ください。あと、とある方にいただいたイラストを載せるのをすっかり忘れていて、慌ててパズルしなおしたのは内緒だ!)、まあこれでだいたい完成だぞ、というところまできて、ある方に言われます。
「タイトル、視認性悪くないですか?」

 ……おっしゃるとおり。僕も思っていました。使用しているのはマジパン公式の少し前のロゴで、これはガイドブック用にデザインされたものではありません。また、最新のものは英語表記なので、なお視認性は落ちます。
 とはいえ、散々デザイン沼に落ちて足掻いてようやくここまできたのに、タイトル沼に再びはまるのはさすがにしんどい。というわけで、ここはそのまま押し通すことにします。
 そして五日後。
「タイトル、視認性悪くないですか?」
 …………。
 わーったよ! 分かった分かった! 2人(自分も含めれば3人)に言われちゃあ引き下がれねえよ!!! というわけで、ずぶずぶとタイトル沼に引きずり込まれたわけですね(笑)

 フリーのフォントを探してダウンロードし、色デザインをあーでもないこーでもないと足掻き、己のデザイン力のなさを嘆き、赤字を入れて誤字脱字のチェックをし……

 そうして完成したものが、こちらです!


※マジカル・パンチラインの宣伝、布教に使用する場合、上記データはご自由に印刷、配布してくださってかまいません。


 自画自賛になりますけど(笑)前回のガイドブックもまあまあクオリティーはヤバくて「公式が作ったんじゃないかと見まがうレベル」だったと思うんですよ。
 しかし今回は「公式でもこんなクオリティーのものは作れないレベル」になったんじゃないかと!
 それはひとえに、ご協力くださったみなさまのおかげです。明らかにいろんなカメラ、いろんなシチュエーションで撮影されたと分かる写真の数々が、どれほどメンバーの魅力を伝えるか。あの可愛らしいイラストの数々(業者に頼んだらいくらかかるやら!)のおかげで、ガイドブック全体がどれほど可愛く、キャッチ―になったか。いや、こんなの公式の力でもできませんって。
 この場を借りて改めて書いておきますが、正直、他の人を巻き込むことには不安がありました。無理難題を言われたらどうしよう、扱いが小さいと不満が出ないだろうか、と。しかし、誰一人そんなことを言わず、みなさん快く協力してくださいました。本当に、感謝しかない。改めて、マジファンのみなさんの心の優しさ、絆を実感しました。
 正直僕は、仕事でちょっとかじったことがあるだけで、デザインは素人です。専用ソフトもなく、Wordで作っているぐらいですし。文章だって、ああいうガイドブックの文章を書くプロではない。写真も、ガチのカメコさんに比べれば足元にも及びませんし、イラストなんて描いたこともありません。完成品の配布も、がんばって現場に足を運んでいる他の方々の活躍がなければとてもさばけません。
 そんな僕ですが、ひとつちょっと誇ってもいい功績があるとしたら「たくさんの人を巻き込めたこと」かもなあ、と。
 おかげさまで、とても素敵なガイドブックになりました。改めて、みなさまには深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

 ……という流れで書くのはすごくイヤらしいんですけど(笑)投げ銭のお願いを。ページが増えたこと、Wordで作成していることもありCMYKより発色がいいRGB印刷にしたこともあって、少しですが印刷費がかさみました。
 現場でほいよっと渡していただいてもいいですし、このnoteの下の部分を有料エリアにしますので、この先を読むことで、一口500円ご寄付いただけると助かります(ちなみに、写真が一枚貼ってあるだけで、特にお金を払って読むような内容はありません)。万が一想定よりたくさん集まった場合は、秋~年末ごろにまた改訂を予定していますので、そのときの印刷費に使用させていただきます。

 最後に。裏話としていろいろ苦労を書いてきましたが、結局のところ、一オタクの推し活として「めっちゃ楽しかった!」のも事実(笑)
 根がクリエイターなんで、ああでもないこうでもないといいながら物を作るの、好きなんですよ。そして、実際にいいものが出来上がった、という達成感も強い。あとなにより、メンバーが喜んでくれますからね。それが一番。
 大変だ―って言いながら、本人は楽しくやってますんで、あまりご心配なく(笑)
 ただ、ひとつだけ、今から言っておきます。

「次の改訂版では絶対にこれ以上ページは増やさないぞ!!!」

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