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マジパン思い出話第十四回 オタ友100人できるかな~充実の秋~

 8月31日の汐留でのリリイベのあと、声を掛けていただき、初めてマジファンの方と食事をしました。これまで、Twitterや現場で少しマジファンの方々と話をすることはありましたが、飲みに行くようなことはありませんでした。自分が頻繁に現場へ行くようになったこともあり、このころから少しずつマジファンのみなさんと交流する機会が増えていくこととなります。
 翌9月1日には、時事通信ホールにて第一回のファンクラブイベントが行われました。この日も撮影オーケーでしたので、張り切って撮影します。できるだけメンバーを均等に撮ってあげたい、と考えた結果、推しが少なめになってしまったのは反省。とはいえ、マジパンメンバーは誰を撮っても可愛らしいので、自然とカメラがあちこち向いてしまいます。

 このとき、「もう一度」の衣装とともに初披露されたのが「これから!私」です。可愛らしくてお洒落な曲だな、という程度の感想だったのですが、これが後にライブのラストで披露されるような熱い応援ソングに成長するとは思ってもいませんでした。また、初めて黒ヒゲ危機一髪の特典会が実施されたのもこの日です。特典会が終わらぬうちから、Twitter上で賑やかにその特典映像がアップされたものです。
 9月8日は、吉祥寺でのリリースイベントに参加しました。このとき「もう一度」を聴いて「ラストの小山さんのパートは『ウォウウォウ』に加わらなくていいから、もっと伸ばせばいいのに」と思ったことを覚えています。
 9月23日には、大阪でリリースイベントがありました。ちょうど他に帰省する用事があったので、こちらにも参加します。メンバーもテンションが高く、これまでよく分かっていなかった「地方遠征の楽しさ」を実感できました。
 そうして迎えた10月9日、いよいよ「もう一度」のリリース日です。場所はららぽーと豊洲。「もう一度」で始まり、メンバーそれぞれが今の気持ちを語ったあとさらに「もう一度」を繰り返すという非常にエモーショナルな構成。
 ちょうど一年前ぐらいに私とゆらりちゃんはオーディションを受けて、と口にしただけで号泣してしまった吉澤さん。迷うように沈黙を挟みながら「(体力面も集客面も)正直、厳しい」と吐露し「でも、こうしてライブするのが幸せだから頑張れる」と口にする浅野さん。泣くまいと必死にスカートの裾を掴みながら「最高の五人に出会えた」「もう一度、という曲に救われた」と語る沖口さん。今でもとても印象に残っているリリースイベントでした。

 特典会では、実は初めてのグループショット。マジパンでグルショなんて貴族の遊び!平民の自分にはできない!と避けていたのですが(笑)リリース記念に一枚撮っておこう、と。メンバー全員にCDを持ってもらいました。

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 ここで「もう一度」という楽曲について語っておきましょう。作曲は初めて、ボカロPであるナノウ氏に依頼。全編サビかのような畳み掛けるようなメロディー、執拗に繰り返されるワード、そして、あえてシンプルな言葉を選んだ「もう一度」というタイトル。マジパンの楽曲の中で、もっともエモーショナルな一曲と言っていいでしょう。
 アイドルらしからぬその「熱さ」は、縁が深く浅野さんも尊敬するベイビーレイズJAPANを連想させます。浅野さんが「今も他にいない唯一無二の個性」と語ったベビレを受け継ぎつつ、「今日がまだ蒼くても」で確立したマジパン独自の個性をさらに推し進めた、素晴らしい一曲でしょう。僅差なので悩む、と断ったうえで、ドリーミュージック時代で個人的にもっとも好きな楽曲です。
 また、カップリングも個性に溢れた魅力的な楽曲で、自信を持って周りに勧められる一枚になりました。さらに、渋谷ストリームホールでのワンマンライブのライブ音源が収録されたことも追記しておきましょう。生で歌ってもこれだけのクオリティーなんだぞ、ということを見せつけることができました。
 こうして無事リリースを迎えた「もう一度」は、これまでで最高位となるオリコンウィークリー7位を獲得しました。ランキングの場合、ライバルの有無で順位は大きく変動します。しかしこの週は他のグループのリリースも多く、むしろ厳しい週でした。そんな中での7位獲得は、大いに誇ってよい数字でしょう。また、売上としても、とうとう五人時代を超える数字を達成しました。その点でも、非常に意義ある結果であったと言えます。

 10月13日・14日・20日には、東名阪ハロウィンツアー「Trick or Treat!The Spooky Magi-Pumpkins Tour 2019」が開催されます。
 初の名古屋でのワンマンライブは、台風で開催が危ぶまれましたが、前々日夜に移動することでなんとか開催。台風の最中、車で移動するメンバー同士のTwitterでのやりとりが非常に微笑ましかったです。ツアーでは、会場ごとにメンバーがコスプレをするのですが、この日の優勝は幼稚園児姿の吉澤さんでしょう。現場にいれば、まちがいなくツーショット列に並んでいましたね。
 14日には、大阪・梅田シャングリラにてワンマンライブが開催されます。個人的に、大阪でも一、二を争う好きな箱で、ここでマジパンのライブを見れるとは、と感慨深くなりました。
 ソールドアウトでこそありませんでしたが、これは実質ソールドだろう、というぐらいのファンが詰め掛けます。このときのライブで特筆すべきは、ユニット曲でしょう。小山・浅野という歌唱ツートップによるアコースティックバージョンの「ハルイロ」は、それはそれは素晴らしく、一瞬も目を離せないほどでした。沖口・清水・吉澤・吉田による「Happy New Kitchen」は、普段は脇に回る沖口さん、清水さんがリードし、吉澤さん、吉田さんがポニキャン時代の曲を可愛くアレンジする形で、オリジナルとはまたちがった魅力がありました。普通であれば、小山さん、浅野さんをそれぞれに配した3:3で分けるでしょう。しかし安易な形を選択せず、六人がそれぞれ新しいことにチャレンジができるよう、よく考えられたユニット分けでした。
 また、この日もっとも熱い一曲だったのが「もう一度」です。名古屋は見ていないので分かりませんが、自分が見た限り、この日初めて小山リーナのロングトーンが炸裂したのです! 吉祥寺にて「ここを伸ばせばいいのに」と思っていたまさにその箇所でした。今でも毎回あの部分は胸が震えますが、初見のあの驚きは忘れられません。
 それともうひとつ、アンコールにて、初めて六人バージョンの「パレードは続く」が披露されたのも、心に残る出来事でした。
 この日のコスプレの優勝は、問答無用でセクシーキャットの浅野さん。舞台袖からメンバーが姿を現したとき、目を疑い三度見ぐらいしてしまいました。もちろんツーショットを撮りましたが、首から下は直視できなかったほど。この日、最後まで彼女の特典会列は続いていました。

 そして、20日、ツアーファイナルが横浜ベイホールで開催されます。立地の悪さが祟り集客こそ苦戦しましたが、ライブは非常に盛り上がりました。本編ラストのスピーチにて、沖口さんは「この一年目標を立てて、叶ったことも叶わなかったこともあった」と語ります。オリコンウィークリー一桁を達成したこと、らんらんホールがガラガラだったこと、横浜ベイホールが埋められなかったこと。彼女の脳裏には様々なことが浮かんでいたことでしょう。それでも前を向くし、これからも大きな目標を持って進んでいくのでついてきてほしい、という言葉が非常に頼もしく、あの人見知りで泣き虫だった沖口さんが立派なリーダーになったんだな、と実感しました。
 またこのとき、2月19日にマジパン初のフルアルバムがリリースされることが発表されます。利益率が低いためなかなかフルアルバムを出させてもらえないアイドルも多い中、こうしてリリースの発表があったのは、ファンとしても大きく安堵する出来事でした。

 この日は、ファンも仮装をしてきてほしい、というメンバーからの要望に答え、多くのファンが仮装をしていました。自分は、ラグビー好きの浅野さん&ラグビーW杯(奇しくもこの日南アフリカ戦でした)にちなみ、ラガーマンで。個人的に一番のヒットは、赤ちゃん。次点でチャイナでしょう(誰とは言いません)。ライブ後、集まった何人かで記念写真も撮影しました。オタクたちの多くは、このライブがなければ仮装になど縁がないような人たちです。それでも、これだけ多くの仮装したファンが集まったという事実は、ファン含め一体になっているという証拠でしょう。

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 11月9日には、清水さんの生誕イベントが行われました。すっかり馴染みの庭となった南青山futureSEVEN。清水さんらしい、明るく平和なイベントでした。

 この日、オタク仲間と初めてカラオケに行きます。ついはっちゃけすぎてしまった感はありますが(汗)打ち上げまで含めてアイドルイベントを満喫しました。

 この秋は、普段のアイドルイベではなく、一般向けのイベントに多く出たのも印象に残っています。学園祭ライブは、大阪体育大学と聖学院大学。無料ハイタッチ会には多くの一般学生が並び、中にはツーショット特典会に来てくれた人もいるほどです。
 日高ウォーキングイベント、光の祭典も思い出深いイベントです。どちらも決して大きいとはいえない地方のイベントでしたが、メンバーは一切手を抜かず、ライブもMCも全力でこなしていました。どれも普段とは異なる雰囲気でのライブで、非常に楽しいものでした。
 11月23日には、よみうりランドにてファンクラブイベントのバーベーキューが開かれました。お天気こそ恵まれませんでしたが、肉が足りないこともなく、メンバーも笑顔で、平和なイベントでした。ずっとこんなイベントがしたかった、という沖口さんの言葉が印象に残っています。個人的に、浅野さんと素晴らしいチェキが撮れたのが最高でした。

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 また、お見送りのハイタッチ会にて、なんの前触れもなく吉田さんから「ウバさんー」と声を掛けられたのです! これは不意打ちでした。他にも何人か、同じように声を掛けられたそうです。おそらく、先輩メンバーに聞いて、あらかじめ名前を覚えていたのでしょう。なんと健気な子なのでしょうか。

 12月、いよいよクリスマスシーズンです。8日には池袋サンシャインシティー噴水広場でイベントが行われました。この日のメンバーはトナカイ&クリスマスツリーコス。iPhoneを新調したことでよい写真が撮れたこともあり、この日のツーショットのインプレッションも凄いことに。

 12月21日には、浅野さんの生誕イベントが行われました。「妥協しない大人になる」という言葉が印象的。個人イベであるにも関わらずマジパン2019十大ニュースをメインにしたこと、翌日に控えた歌割りシャッフルでのはるゆらの負担を考慮し二人に簡単な歌を振ったことなど、年長者としての気遣いが見えるイベントであったかと思います。

 12月22日には、横浜赤レンガ倉庫にてマジクリ開催。ワンマンと言えるほどのボリューム、ももクロ「サンタさん」カバー(沖口発案とのこと)、「ひとかけら」初披露、マジスパ衣装初披露とトピックの多いイベントでしたが、最大の注目は歌割シャッフルでしょう。あみだクジで決めたにもかかわらず、なんと小山・浅野の両歌姫のパートが、吉田、吉澤の新メンに! 二人がその立ち位置に立ったとき、どれほど会場がざわついたか。正直、不安でいっぱいでしたが、特に吉田さんの堂々たる歌いっぷりは見事でした。「ぱーりないと!!」の落ちサビは感動で震えました。加入時はあんなに頼りなかったのに、本当に吉田さんの歌は大きく伸びたように思います。音程はまだときどき怪しいですが、とにかく思い切って歌っているのがいい。将来の歌姫になりうる、という期待を持たせるステージでした。

 特典会はまた長蛇の列。第二回目の黒ヒゲ危機一髪も大盛況でした。

 2019年締めのイベントは、タワーレコード錦糸町店にて巫女コスのリリイベでした。年内ラスト&巫女で、盛り上がらぬはずがありません。店内からはみ出るほどの人出でたっぷり五曲。ライブ後の特典会は、三時間に渡って続いたほどです。特に、小山さんのツインテール×巫女の美しさ、可愛さはカンストしていて、いつまでもツーショット列が終わりませんでした。

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 イベント終了後は、マジファン一同で打ち上げへ。メンバー、ファンが一体となった、最高の2019年の締めくくりとなりました。

※アイドルオタクはオタクと飲むまでがイベント。というわけで、オタクと交流させていただくようになり、とうとうドルオタ度100%


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