![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/34888667/rectangle_large_type_2_728c0f506b5eec654f7f25822c9eea02.jpeg?width=1200)
マジパン思い出話第五回 順調すぎる活躍と、待っていた挫折
鈴鹿大学でのライブの少しあと、早くも2ndミニアルバム「MAGiCAL MYSTERY TOUR」が12月21日に発売されることが告知されます。一年でミニアルバム二枚は、新人アイドルとしては異例のプッシュと言っていいでしょう。
10月29日に行われた、その発表イベントがこちら。
注目はなんといっても、浅野さんでしょう。三つ編みをおろし一気に大人っぽくなったうえ(本人は「魔力開放!」と言っています)、ロシア帽。なお、ジャケ写にもなったロシア帽ですが、あまりに大きすぎたためか、人前でかぶったのはこれっきり(だったはず)。今回の新衣装もさとれなデザインで、非常に好評でした。
リリースに向けておよそ二ヶ月間、今回もタイトなリリースイベントが行われました。個人的に印象に残っている――というより、浅野さんが後々まで「思い出深い」と語っていたのが、ダイバーシティ東京プラザで行われたリリースイベント。クリスマス、浅野さんの誕生日、夕暮れ時のお台場を赤いサイリウムが染めました。このころはメンバーそれぞれの生誕イベントがまだなかったので、余計に印象深かったのでしょう。
12月21日にはミニアルバムがリリースされました。リード曲である「マジカル・ジャーニー・ツアー」だけでなく「108煩悩bomb」や「謎から謎めくMystry」など、後々まで歌い継がれる曲が収録された、いいアルバムに仕上がったように思います。
年明けには、この年から始まったTIFと@JAMの合同イベント、NPPにも参加します。他のフェスと比べ出演者を絞っているNPPに新人アイドルながら呼ばれたうえ、神宿とのコラボまでブッキングされたのは、周囲の期待のあらわれでしょう。
2017年1月19日には、Kawaiian TVにてみなさんご存じ、マジテレこと『マジカル・パンチラインのマジカルテレビ』がスタートします。いくつかのアイドルグループがKawaiian TVでレギュラーを持っていましたが、ほとんどがアイドル+吉本芸人という形。吉本のテレビ局ですし、芸人がいるほうが番組として成立しやすいので当然の措置ですが、マジテレは芸人なし。これまで何度かKawaiian TVに出演した際のバラエティー力への信頼がこの結果となったのでしょう。実際、回しの芸人がいないにも関わらず、一時間半の撮って出し収録で、毎回とてもおもしろい番組を作り上げていました。アイドリング!!!仕込みの佐藤さんのバラエティー力のおかげでしょう。
個人的に神回は、ひまわリーナの中学生組が大暴れした鍋パーティーです。鍋にりんごやはちみつを入れるという暴挙で、とんでもないマジカル鍋が出来上がったのには大爆笑しました。おかげで、その後も定期的に料理回が放送されることとなりました。
マジテレ経由でマジパンを知った、というファンも多くいますし、マジパンを愛してくれたKawaiian TVスタッフによって地上派番組に繋がったこともあります。佐藤さん以外のメンバーは、マジテレのおかげでテレビ的リアクションやバラエティー力を鍛えることができました。
その後、Kawaiian TVの閉局までおよそ二年半、71回に渡り放送は続きます。マジラジと並ぶ、マジパンにとって大切なコンテンツと言えるでしょう。
1月15日からは、AKIBAカルチャーズ劇場にて6回連続の定期公演が始まります。その初回は、AKIBAカルチャーズ劇場がパンパンでもう入りきらないというほどの超満員。
1月21日には、初の海外遠征、台北でのライブも行われました。「テレビで中国語」の初回にて少しその映像が使われたので、それで知っている人もいるかもしれません。
そのころ、マジパンメンバーが奇妙なハッシュタグを使うようになりました。#2年F組。検索をしてみると、スタダのメンズアイドルM!LKのメンバーも同じハッシュタグを使っています。これはひょっとしたらなにか大きな仕事の予兆では、一部界隈はざわついていました。
しかし、その仕事の「大きさ」は、我々の予想を遥かに上回るものでした。
そう、ロッテによるFitsのウェブCMへの起用だったのです!
あくまでウェブ用ということで、地上波CMでこそありませんでしたが、渡辺直美や福原遥と共演したり、ワイドショーにも少し取り上げられたり、超十代にも出演したりと、かなり力の入ったプロモーションでした。おそらく、起用の候補として当時Rの法則やめざましテレビのイマドキガールなどで活躍していたさとれなが挙がり、その抱き合わせで他のメンバーも起用されたのではないかと思います。実際、十代で、見た目が学生らしくて、ビジュアルがよくて、人数が適当で、と考えると、マジパンはぴったりだったでしょう。
最初に掲載された動画は、ももいろクローバーZの「走れ!」に乗せてメンバーを紹介していくというもので、そのオリジナルの振りをコピーする中高生も多くいたようです。
その後、FitsのウェブCMは、一年間に渡り様々な展開をしました。おかげで、M!LK経由の女性ファンが一気に増えた印象です。公式YouTubeはすでに削除されていますが、いくつか残っている動画もあるので、紹介しておきましょう。
土屋太鳳さんが教育実習生役で出演した回。清水さんが、準主役的な扱いで登場します。女優、清水ひまわりに注目。
太陽族「誇り」のカバーMV。佐藤さんの告白シーンは見事。浅野さん、小山さんのいちゃいちゃも重要な見どころ。
以上のように、このころのマジパンは明らかに「売れかけていた」と言えます。今で言うならば、ニジマスやタスクが乗っているウェーブに乗ろうとしていました。
しかし、結果として、マジパンがその波に乗ることはありませんでした。
次回の記事は、非常に語りにくい内容になります。が、それでもできる限り踏みこんで書くつもりです。佐藤麗奈のスキャンダル、及び佐藤麗奈という存在について。更新をお待ちください。
< 次記事 >
< 目次 >
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?