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質問がない時の対処法

講演会をした時、勉強会をした時、何かのプレゼンテーションをした時、最後に質疑応答が待っています。
時には聞かれたくないこともあるかもしれませんが、活発な質疑応答があると場が盛り上がり、話し手も聞き手も満足度が高まります。
悲しいのは「質問はありますか?」と問いかけて場が静まり返る時です。
淀んだ沈黙がその場を支配し、目線は逸らされ、暫くしてから終了の案内がなされます。
盛り上がった雰囲気もどこへやら、気まずい終わり方になってしまいます。

こんな沈黙の質疑応答をどのように対処したら良いでしょう。
こんな場面において質問がないというのは全員が理解したということと必ずしもイコールではありません。
何となく分かった気になっている場合が多く、次の瞬間には忘れ去っている場合もあります。

規模の大きな講演会であれば誰かしら質問者が出てくるものですが、内輪の勉強会では沈黙に支配されることも少なくありません。
そんな時には逆に質問をしてみましょう。
「何も質問がないということは理解しているということだと思いますので、いくつか質問します」
そういうと途端に場が騒つくことでしょう。
黙っていれば終わる筈だったものが、急に逃げ場のない状況に追い込まれるのですから。

質問自体はそんなに難しいものである必要はありません。
何かの事例を持ち出して、あなたならどうしますか?というような正解のない質問でも良いでしょう。
名指しで答えさせるのであれば、よく頷いていた人やメモを取っていた人を当てましょう。
理解の浅い人を叱責する為ではなく、場を盛り上げる為ですから、対話が盛り上がる相手を選びましょう。
きっと答えた人は自分なりの学びを深めることができることでしょう。

また、質疑応答の後に質問が来る勉強会であると分かると、次の回から参加者の姿勢が変わります。
油断してはならないという気持ちが働くからです。

教える場、伝える場というのは発信して終わりではありません。
発信して、受信されたことを確認できてこそなのです。

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