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Sunny side up

ネイティブの友人と1週間過ごした時、
「もう英語話したくない」と思う瞬間があった。

24時間、四六時中、朝起きてから寝る時までずっと英語。

あんなに大好きだった英語。
英語を喋れる環境が本当に大好きで。
今アメリカ人の友達とこんなに話すチャンスが与えられているのに、
こんなに幸せなことってないのに、
夢にまで見た環境なのに、
爆裂トークが止まらない愛すべき親友に対して
私が思ったことは
「ちょっと一瞬だけ黙って欲しい」

でした。笑



もちろん旅行の疲れもあって、
右ハンドルに慣れてない友達のために
私がほとんど長距離運転をしたこともあって、すごく疲れていて。

疲れた時に入ったカフェで
エッグオントーストを頼んだら、
「卵の調理方法どうする?」と聞かれ
「なにがある?」と聞くと、

「sunny side up, over easy,, over hard…」
とめちゃくちゃ多い種類を言われ、
(まずサニーサイドアップてなんや)と呆然と立ち尽くした私。

隣にいた友人が、サニーサイドアップは目玉焼きで片面だけ焼いた状態だよと教えてくれた。

(ゆで、焼き、スクランブルて言うてくれ)
と思いながらも、
「ポーチド」と若干不機嫌ながらに答えた私。


その時から、なんだかずっと浮かない心の状態。
いわゆる不機嫌でした。


何かわからないことや、調べなきゃいけないことがあって、携帯でGoogle検索する時は「日本語」。
その間も絶え間なく続く友人との会話は「英語」で、頭が若干混乱状態に。

「ちょっとメール返信して良い?」
「ちょっと携帯で確認して良い?」
と一旦停止の合図で毎回確認をとったり、
それでも喋りかけられる時は、

もはや、うんうん、だけの無視。みたいになってた。

友人もそんな私を見かねて、
「I’m frustrated」
みくが話を聞こうとしないことに苛々する、と言われる始末!笑


ごめんね、とすぐ謝ったけれど、
その時、色んな感情がぶわっと溢れ出てきて、だんだん涙が出てきました。

まず私がいま不機嫌な理由は、誰のせいでもなく、私が私自身にイライラしているんだと。

こんなに有難い環境にいるのにも関わらず、
英語に疲れてしまう能力の低さ。
何かに集中している時に英語で話されると、100%認識できないこと。


そして、カフェで起きたこと。
久しぶりに言ってることが全く理解できなかったこと。

「英語を勉強しにきたのに、英語を話したくない。」
「自分が英語を理解できないことにイライラして、あなたにも辛い思いをさせている。そんな私が私にイライラしている!疲れました」

と本音で伝えました。


友人も、「Ohhh You’re doing good」
「自分を責めないで」と言って
アメリカンなハグで慰めてくれて、しばらく泣きました。ありがとうポール。

今回のことは、自分でも驚きで、
やっぱり他言語を学習する、というのは
脳みそをまた1から新しいものに書き換えるような、それくらいのハードさがある。

だから、日本にいた時の友達の誕生日や職場の人の名前なんかも忘れてきてることに気づいた最近。

それくらい、脳が毎日慌ただしく更新されていて、古いものが上書きされているんだなぁ、と思います。


脳みそがキャパオーバーして爆発する。
そんなこともあったけれど、
成長している証拠。

旅は楽しく終えることができて、
自分の感情にも気付くことができて、マルとする。


全てを100%でぶつけられる友人がいて、
感謝の気持ちが尽きません。


そして先週で3ヶ月が経過。
仕事を始めるとまだまだこんなこと、沢山あるだろうと思うけれど、乗り越えよう。

元々出来なかったことをやろうとしているのだから、ある程度の爆発は仕方がないものとして受け入れよう。

あまりにもダメだ、のなった時の解決策は
寝ること。

明日にはスッキリしてる。


この時、テレビ通話で元気づけてくれた
日本にいる親友とそのパパにも感謝したいです。
ありがとう。



それにしてもサニーサイドアップが本当に気になります。
片面焼きがSunny side upって、なんてオシャレな言葉。
初耳では絶対にわからない。



日々勉強です。

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