資格や技術だけじゃない、働く上で大切なこと。Soft skill と Hard skillについて。
ヨーロピアンの友人から、働く時に必要なスキルについて、あることを学びました。
なるほどなぁと思ったのでシェアしたいと思います。
”働く上で大切なスキル”ってなんでしょう？
日本で働いていた頃は、
”仕事ができる”という証明は、
•資格(certificate)
•技術(ability)
•業績(result)
の三つを軸に当てはめられることが多かった。
極端だけど、資格さえ持っていればどんなにお客さんからのクレームがあっても昇格する、という悔しい現実を目の当たりにすることもあったり。
海外では、
“Hard Skill”と”Soft Skill”という二本の柱を軸にして「能力」を総合的に判断するという考え方があるのだそう。
発端はこんなところから。
つい先日友人が新たな職場で働くことになり、どうだった？と聞いたところ
「今の職場は”Soft Skill”があんまり重要視されていないようだ」とのこと。
Soft skill ってなに？
友人に聞いてみたところ彼曰く、
「コミュニケーションスキル」や
「リーダーシップ」
「協調性」「柔軟性」
などが「Soft skill」に値するとのこと。
Googleで調べると、以下の通り。
一般的にHard skillとは、
◎外国語能力
◎学歴や資格
◎タイピングスピード
◎機械の操作能力
◎コンピューター技術
などの”Teachable”(教えれば学ぶことのできる)技術のこと。
一般的に履歴書に書いたり、会社で評価の対象になっているような、目に見てわかりやすいスキルのこと。
一方でSoft Skillとは、
◎コミュニケーションスキル
◎柔軟性
◎リーダーシップ
◎チームワーク
◎時間管理能力 etc
一般的に数値化して測れないもの、
目で見えないけれど確かに存在する、Unteachable(教えることが難しい)スキルを”Soft Skill”というのだそう。
そして面白いことに、
最近の企業は、”Hard Skill”よりも”Soft Skill”を持った人材を好む、という傾向にあるそう。
なぜなら、
“Hard Skill”はいくらでも教えることができるので、”Soft Skill”をもった人材に”Hard Skill”をトレーニングで教えこむ方が効率的で理にかなっているのだとか。（納得）
ニュージーランドでも、資格や学歴は確かに重視される傾向にあるけれど、
こういった”内面性”やその人の”素質””人間性”にかかわることまで”スキル”として体現化されてきているのは、
”新しいな”
”勉強になるな”と思いました。
こういった、Soft Skillと言われる能力は、これまで日本ではあまり重要視されていなかったと思う。(少なくとも私がかつて働いていた会社では)
•業績はあるのに人望がない人。（コミュニケーションスキル不足）
•仕事はできるのになんだか頼りない人。（リーダーシップ不足）
•資格はたくさんあるのに、クレームまみれの人。（時間管理能力不足）
今でははっきりとわかる、彼らは”Soft Skill”不足だったのだなぁと。
はっきりと体言化されていなかったから、
「なにかが足りない」人という形で認識される人も多かった。
私がいた会社では、IT企業だったのでもっぱら
”Hard Skill 重視”の風潮であったため、
「何かが違う」と感じていたあのブラックホールだった違和感が ”Soft skill不足” という言葉であっさりと体現化できて、
今とても腑に落ちている。なるほどなぁと。
もちろんHard Skillも大切ではあるのだけれど、
要はバランス。
人が評価される観点がどんどん多様化してきているのを感じられて、
新しい風潮を感じられて私は好きです。
もっと、内面的で、その人の人間性こそもっと
”評価するべき”とずっと日本にいた時から思っていたから。
時代は変わってきているんだなぁと思いました。
“資格を取る時代は終わった”とちょっと前から言われてきているけれど、
◎人間性や内面性が評価される方向にあること
◎評価の観点が多様化していること
は、もっと日本社会に広く知れ渡っても良いかも。と思いました。
だからやっぱり、
人間性を磨くことって、今からの時代もっともっと大切になってくるだろうな、と想像できます。
私が尊敬する大人たちはみんな
これからは「風の時代」とか「個人の時代」というけれど
なんだかそんな風潮の一片を感じました。
これからも、なおさらのこと
頭も心も柔らかくいたいなぁ。
そんな学びでした。
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