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NZ🇳🇿ソウルメイト、アメリカ人ポールとの出会い

ニュージーランドに行って、確実に良かったと思えることがある。
それは人との出逢い。
そして、出会いはどこに落ちているかわからない。

日本にいた頃、何か宇宙へ願いを飛ばすなら

「自分の人生がガラリと変わるような人との出逢いが欲しいです!」

と数年近く心の中で思ってきた。

名古屋にいた時は心も体もくたびれて
もう自分から何か行動を起こすようなエネルギーが尽きていて、
こんな自分じゃ嫌だ。でも誰か私を救ってくださいというような、そんな他力本願的な、
いつか起きたらいいなというような願い。

そしてニュージーランドへ自ら突っ込むという人生一の大ジャンプを経験した直後、
ネルソンという小さな街で、
私は大切な親友、ソウルメイトのような存在に出会うことが出来た。


今でもはっきり覚えてる。
カンカン照りの青空の下で、学校からの帰り道。

私はまだ滞在3日目で、何回か車に轢かれそうになりながらもニュージーランドの横断歩道システムにちょうど慣れた頃の信号待ち。

先に外国人が立っていて、なかなか信号が青にならずに待っていた。
ニュージーランドの横断歩道はボタンを押さないと永遠に青にならない。

ひょっとして?声かけようかな?
と思った時に前にいた外国人が
「おっと、忘れてた」
とボタンを押して振り返って私にニコッとした。


これがポールとの出逢い。

私もここに来た初日に押すことがわからず、
現地のおじさんに優しく教えてもらったところだったのでその気持ちが痛いほどよくわかる。

ポールが恥ずかしそうに「Sorry」と笑っていうので、「No worries」と慰めの気持ちで笑って返した。

そこから信号が青になるまでの間、出身や趣味について話し、
ポールはカリフォルニア出身で、
根っからのゲーマーで、そして日本の文化が最高にクールだと思っている日本好きのアメリカ人だった。


そして私の方は根っからのアメリカ好き。
カリフォルニアに憧れすぎて何度も渡米を企てていたこともあったし、DJもしていたし、
ブラックミュージックが大好き。
ウェッサイと呼ばれるカリフォルニア西海岸側のヒップホップはまさに私にとっての聖歌。


マイケルジャクソンにハマりすぎて英語の成績が3から5になったという、根っからのアメリカ文化大好き人間。


そんなアメリカ好きの日本人と、
日本好きのアメリカ人が道端で意気投合し、
ポールの歯医者の予約の時間になるまで話は尽きることなく、お互いに「マジでヤバい!ちょっとまた話そ!」と興奮しながらお別れしたのを覚えている。笑

そこからすぐに夜ご飯を食べに行って彼との交友関係は今やベストフレンド。
会うべくして出逢えた人だと思ってる。


偶然にも、ポールと私がネルソンについた日は同じ日だった。
ポールもアメリカから逃げるようにしてニュージーランドへ来て、
そんな私も日本のストレスフルなノイズ社会から逃げるようにしてここへ来た。


似た者同士。
そんな2人がこの異国の地、ニュージーランドで出会えたことに、本当に感謝したい。



ポールからある日、2人で遅くまで飲んでいた時、「みくとは前世から繋がりがあるような気がする」と言われたことがあった。
その言葉が全く不思議にも感じず、「いや、私もそう思うわ」と2人で共感した時があった。

お酒を飲みながら、「数十年前まではうちら戦争してたんよ、そんな2人が今一緒にお酒を飲んでるなんて、考え深いよね」と過去に思いを馳せる事もあった。最高にエモかった。

そのへんの話はまた今度。
ポールには本当に、人生において大切なことをいつも教えてもらっている。

人との出逢いは絶対に朽ちない財産。
ポールと出会わせてくれた神様ありがとう、といつまでも感謝している。


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