[詩]悩んでいた「ワタシ」へ

やぁ、久しぶりだね。

毎日そんなに小さな画面を睨みつけて
毎日そんなに小さな箱の中でいつも君は
もがいていたよね

君が気づいて欲しかったこと
君が伝えたかったこと
君が欲しかったもの

そんなに小さな画面の中では
見つからないんだ
そんなに小さな箱の中には
君は納まれないんだよ

君が気づいて欲しかった人
君が伝えたかった人
君が欲しかった人

そんなに小さな画面の中には
見つからないんだ
そんなに小さな箱の中からは
誰も探せないんだよ

君はいつも
ただ抱きしめてほしくて
誰かを抱きしめていたよね
君にとっての大切なもの
ただ受け取りたくて
君にとっての大切なこと
ただ渡していたんだよね

今僕はね
あの頃の君が

気づいて欲しかったこと
伝えたかった人
欲しかった愛

その全てがここにあるんだよ
なに、簡単なことだったよ

何も悩まなくて
よかったんだよ

誰にも傷つかなくて
よかったんだよ

僕が一番に愛すべきもの
それは僕だったんだ
僕が一番に抱きしめるもの
それは僕の心だったんだ

そしたらね
あの頃君が

気づいて欲しかった人
伝えたかった人
欲しかった人

いつの間にか
隣にいたんだよ

どこから来たんだろって？

それはあの頃の君
それは今の僕

その心が呼んでくれた人
間違いなくその君が
間違いなくこの僕が

結ぶことができた
絆
なんだよ