200524 ミシン
ミシンがかえってきた。
かえってきたと言ってもどこにも行ってないんだけど。久々に日の目を浴びたミシンはコードがどこかに紛失してしまっていて、ここ数日大きな体を使えないまま部屋の隅でどこか居づらそうな雰囲気を醸し出していた。家中探したけれどない。そうなれば話は早い。メーカーに連絡。コード発注。入金。届く。ありがとうメーカー。ありがとう郵便の人。
今日は整備がてらガタガタいろんなものを縫っていた。このミシンを使うのは久しぶりだけど去年一年謎のよしみでお友達の作品のお手伝いとして(わたしがミシンを使いたすぎて乱入したとも言える。その節はすみませんでした)えっさほいさと縫い物をする期間があったので慣れたもんである。ミシンの方もよっ、久々やね。と言った具合にすらすら動いていた。それなりの機能はそろっているこのミシンはわたしが小学生の時にうちに来た。そこから10年近く、あっちに引っ越したり海を渡ってみたりまたその先でもうろうろ引っ越してみたり。案外激しいやつでガタガタガタガタ頑張って縫っている。たまに止めるボタンが効かなくてちょっと縫いすぎたりもする。でもわたしもわたしでここ一年足踏みミシンに慣れてしまって、このミシンは足踏みじゃないのに止める時、必死に床を踏んでいたりするのでおあいこである。わたしが「あ!あーーーそこ!止まって!」などと言いながら足をダンダン踏み鳴らしている姿は側から見たらさぞ滑稽であろうな。と思う次第である。
いつのまにかわたしも小学生から大学生になってしまったし、真っ白だったミシンもどこか年季を感じさせる色合いになってきた。しかも縫うものも小物から服なんか縫っちゃったりして。自由自在にペンケースなんか作っちゃったりして。成長したもんである。
多分わたしは島から大学に戻る時、ミシンを持って帰ると思う。なんかこいつとは離れがたい。そんな気がする。
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