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路上日記 その㉖ 変幻自在ドリーマー ~変人・奇人・狂人ファイル~ (全文無料)

17歳から路上ライブを始めた。
昼間や夕方にやることもあったけど、大抵は夜。
夜中ともなれば、終電をなくした人、水商売の人、道を極めてる人、酔っぱらいに、怪しい人、色んな人が僕の前を通り過ぎ、時に僕の前に立ち止まった。

今日はそこで出会った人達の話をしようと思う。


その㉖ 変幻自在ドリーマー

客でもあり路上ミュージシャン仲間でもある、それが変幻自在ドリーマーだ。
路上ミュージシャン同士が仲良くなり、お互いのライブの客にもなる。よくあるパターンである。

変幻自在ドリーマーは、染めた髪を整髪料で固め、痩せ型でファッショナブルな服を着こなすモテ男である。
ギターさえもお洒落なエレアコを使用していた事を今でも鮮明に覚えている。

さて、なぜ変幻自在かというと、マンガやテレビに影響されて色々な事をやってきていて、どれが本当の姿なのかわからない程だからだ。

..影響されての「サッカー」はわかる。
..影響されての「ギャングをやっていた」も、まぁ若気の至りも含めればわからない事もない。

ただ、とあるマンガの影響で「碁をやっていた」と聞いた時にはさすがに驚いた。まさに変幻自在。

今度久しぶりに会ったら、「宇宙飛行士を目指している」なんて言葉を聞きたいものだ。

人は何にだってなれる...?

~いつもどこか遠い瞳をしてるのはなぜ? どうして?~

(hiro’「wish」より)


今回、話してきたことは全て実話であるが、思い出しながら書いている為、細部まで正確ではないことを最後に付け加えておきたい。
そして、僕自身ももちろん奇人・変人・狂人であるが、そんな僕の話はまた別の機会に。

路上ミュージシャン hiro’

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