女性とライフステージ
女性の心と身体は、女性ホルモンの変化によっていつも揺れ動いています。子宮で作られる女性ホルモンは増えたり、減ったりを繰り返しながら私達の健康に大きな影響を与えているのです。
女性だけの生理現象の月経も、女性ホルモンの増減によってコントロールされています。そうした毎月の波もありますが、ライフステージ毎にも女性ホルモンの大きな波があります。
この自然のリズムに逆らっていると、なんだか不調が起こり続けたり、息苦しさを感じてしまうかもしれません。人生単位でどんな波があるのか知り、上手く波乗りしていきませんか?
wave① 思春期
10代になると、月経を始めるために女性ホルモンが徐々に分泌されるようになります。女の子は少しずつ女性らしいフォルムに成長していきながら、初潮を迎えます。
この時期は、女性ホルモンの分泌量が安定しないので生理の間隔も不順気味だったりします。何ヶ月も生理が来ない、生理痛がつら過ぎる場合は病院を受診したり、早めにケアをするのがベターですが、まだ不安定な部分は誰にでもあるので不安になりすぎず身体の変化を受け止めていけたら素敵だと思います。
女性ホルモンが出だすことでの変化は身体だけでなく、心にも訪れます。大人の女性なら『なんかイライラするのは生理前だからだわ』と思えたりしますが、思春期の時はなぜかイライラしたり、不安になったりするこの症状が何なのか原因がわからかった方も多いのでは? 始まったばかりで不安定なホルモン分泌は余計に心も揺さぶります。『あなたが変なんじゃなくてこれは女性の身体になるための変化期間なんだよ』と寄り添ってくれる身近な大人の存在があるかないかは、大きな差になるかもしれません。
wave② 性成熟期
20代半ばになってくると、毎月の女性ホルモンの分泌コントロールも安定してきます。月経サイクルが整い最も妊娠しやすい時期が訪れます。
安定した女性ホルモンの供給は妊娠しやすいだけでなく、美しさを与えてくれます。今20代30代で月経が毎月サイクル通りに来ていて、大きな不調もなく過ごせているとしたらとても素晴らしいことです。ただ、現代は女性の身体のサイクルとは関係ない社会のリズムや頑張りすぎ、ストレス、嗜好品だらけの食生活などで、月経サイクルが乱れがちな方も増えています。
女性の身体ってないがしろにすると本当すぐ乱れてしまいます。それだけ繊細なのですが、大雑把に過ごせてしまう現代の雰囲気に身体は追いつけていないのかもしれません。好きなこと、やりたいことをもっと楽しみたいなら、生理が来た時くらいは身体優先でゆっくり休んであげてほしいなあと思います。そのちょっとした労りが、未来の自分に還ってくるはず♡
wave③ 更年期
月経回数には限りがあり、多くの女性は40代〜60代の間に月経がなくなり閉経を迎えます。月経がスタートする時と同じように、終わる時も女性ホルモンが乱れやすくなります。思春期は色々と心身に不調があっても若さで乗り越えていたかもしれませんが、更年期は産後のダメージや頑張り続けてきたこともあり、辛い不調に悩まされる方も多いです。
閉経前後の10年間を更年期と呼びますが、その間に起こる心身の不調をまとめて更年期障害と呼び、程度も症状も十人十色です。生活もままならないほどつらい時期がある方もあれば、特に何も症状を感じない方もいてすごく個人差を感じやすいのは、元々の体質以外にも、生活習慣や身体の状態などこれまで積み上げてきた経歴がひとりひとり違うから。
ここまで頑張ってきた身体へのメンテナンスは、惜しみなくしてあげてほしいなあと思います。
wave ④ 高齢期
更年期がおわり、完全に女性ホルモンの分泌がなくなると高齢期が始まります。多くの女性が、何十年も付き合ってきた女性ホルモンの波から解放され、羽ばたいたような気持ちを感じるそう。私の祖母も『生理が終わってとっても楽よ』と言っていました。
なんだか身軽になった心身で、伸びやかに生活できる時期なのですが、女性ホルモンがなくなることで骨が弱りやすくなったり、筋肉の衰えなどには気をつけたいです。食事や睡眠を整えたり、ヨガで心身を整えるのもおすすめです。
▫️4つのステージがあるのが女性
思春期、性成熟期、更年期、高齢期と女性のライフステージは4つに分けられています。大まかに言ってしまうと、【月経の準備と始まる時期⇨月経が整い妊娠しやすい時期⇨月経が終わりに向かう時期⇨月経から解放される時期】という流れ。月経をコントロールしているのが女性ホルモンなので、ライフステージ毎にホルモンの波も変化していくのが女性の身体です。
それぞれの時期に共通していることは、自然の変化を受け入れ、時には今の身体の状態に寄り添ってあげることが大切ということ。ちょっとした心身の変化への気遣いで、私たちは日常を過ごしやすくなれるはずです。
▫️女性であることを楽しむために波乗りしよう
毎月の小さな波、そして人生単位の大きな波。波が来ているのに、踏ん張って仁王立ちし続けたり、逆行しようとすると大変です。人生時には波に逆らい頑張らないといけないシーンもあるかもしれませんが、それはその時。いつもはサーファーになって波を楽しめるのが素敵な女性だなと私は思っています♡
by eri
womens bodycare instructor
女性のためのボディケアサロン
moon morn (ムーンモーニン)