見出し画像

産後の身体は全治どのくらい?


よく『産後は全治1ヶ月の交通事故に遭った時と同じダメージがある』といわれますが、産後のママは24時間体制の子育てが同時に始まるので、ぜったい安静の療養は難しいですよね。

産後ダメージを受けた女性の身体はどのくらいで全治したと言えるのでしょうか?


▫️出産を乗り越えた身体

まず知っておきたいのは、産後の身体は産前と全く同じように戻ることはありません。風船は一度膨らますと、空気を抜いても新品よりは少し伸びてしまうと思います。約10ヶ月間、大きくなるお腹を支え続けてきた骨盤底筋は出産時にさらに伸ばされ、まさに一度膨らませた風船のような状態といわれています。

個人差はありますが、妊娠を継続するために少しずつ変化していった身体は、完全には戻らないほど大きな変化を強いられている箇所もあるのです。

けど、これは全く悲観しなくて大丈夫。命を授かり育むという特別な大仕事を終えたあなたの身体は、ほんとうに素晴らしいから。わが子に出会わせてくれたのはあなたの身体が頑張ったからこそ。そう思うと今の身体の方がたまらなく愛しくないですか?♡

そしてやっぱり頑張ってくれた自分を褒めてあげたり、労わってあげたいですよね。日本では産後ケアは二の次になりがちですが、海外では『産後ケアは必須で、ママが元気になることが最優先であれば赤ちゃんの為にもなる』という考え方が根付いているところもあります。

▫️産後のダメージ

一般的には、外陰部(膣周り)のダメージは産後2〜3日はかなり痛み、2週間ほどで座った時に違和感がある程度に、1ヶ月ほどで違和感がなくなっていくといわれています。

お腹の中の赤ちゃんを支えていた骨盤底筋の治癒が終わるのは、だいたい産後6ヶ月です。

帝王切開で出産した場合は、産後3日ほどで動けるようになり、2週間で腹部の痛みが落ち着いていき、3ヶ月で炎症が落ち着いていきます。皮膚の色が完全に戻るのには1年ほどかかるといわれています。

ダメージレベルとしては全治1ヶ月の交通事故レベルとよく例えられますが、産後ママのなるべく安静にしておきたい期間(産褥期)は6〜8週間ほどです。

▫️産後ケアトレーニング

産褥期をおえると、徐々に運動もできるようになり骨盤底筋や、伸びてしまった腹筋を支える体幹周りの筋肉にアプローチできるようになります。産後ケアトレーニングを行なってあげることで回復が早まったり、子育て中の不安定になりやすいメンタルケアにも役立ちます。

また、産後の身体は姿勢を保つ力が弱まっているので、抱っこ姿勢などで骨盤の歪みや腰痛を引き起こしやすい環境です。産後ケアトレーニングで体幹を鍛え身体を整えておくことで、更年期も過ごしやすくなるとも言われています。

▫️いつからでもケアは遅くない

『産後っていつまでを指すと思いますか?』私が産後ケアを学んだ際に初めに聞かれたことです。

出産経験のある女性は、何年経っても産後といえます。どちらかというと新しく産後の身体になったのかもしれません。

『産褥期明けにすぐケアできなかった』『子育てに忙しく何年もそのまま放置してる』からといって、産後ケアをするタイミングを逃してしまっているわけではなく、いつからでもケアを始めれば身体は整えられます。

産後ケアトレーニングとは呼ぶものの、私が学んだものは、シニア層の方や運動習慣の少ない女性の方にもおすすめなボディワークばかりです。

産後ケアとしてセルフケアに取り入れれば、一生使える身体を整えるツールになるはず。

▫️産後は全治どのくらいなのか

『産後の身体はもう全治した!』と思える日が来る方もいらっしゃるし、『産後の身体と向き合い整え続けています』とするのも素敵だと思います。

また産後ケアを始めて『産前より産後の方が自信を持てる身体になれた』という方も。

できる限り安静にしたいのは産後1ヶ月間。そして、なるべく安静に無理しすぎないようにしたいのは産褥期と呼ばれる産後6〜8週間

この期間は、身体が治癒を頑張っているので休める時はとにかく休んであげてほしいなあ、と思います。ケアを頑張ろうとしなくても、最大限に頑張った身体を褒めて労わってあげるだけで十分です♡

産褥期が明けてから、または、少しケアをする余力が出てきたころに、産後ケアトレーニングをしてあげられたら最高です。ケアする先には、今までで一番綺麗な自分が待っているかもしれません♡

出産を無事終えてママになった方や、産後からずっと頑張り続けてきている方、本当に心から尊敬しています。できるときに、少しずつ自分のことも労ってあげてくださいね♡

by eri
womens bodycare instructor

女性のためのボディケアサロン
moon morn(ムーンモーニン)





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?