夏、見つけた君の横顔、瞳、小さな瞳、僕が映っている。
今日も今日が美しいと感じたい、太陽と月は対等な関係ではない、46億年後に死ぬ地球で、僕は海になっていたい。痛い。死体。したい。擬態。
痛いだけだった僕の何もかもを、あの人が繕っている。
痛くして去った君の何もかもを、誰かがまた痛くしている。
繊細な君のこころを、わかっているんだ。僕にはもうどうしようもないけれど、君は僕を置いて行ったから、許せないから、許したくないから、君は、本当は何も強くはないから、僕はなにもしたくない。
僕は君を置いて、パイオニア計画、12号、海底1000メートルより。
失ってなってから戻れないすべてへ、ありがとう、さようなら、大好きだった君。

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