空白

海底1000メートルから飛び立った僕は、未だに新しい君を見つけられないまま、回天に乗って、僕の周回軌道上にいる。
微かなシリウスが、今でも僕の瞳の奥で瞬く、明るく濁った街の上にある。
中野から新宿を繋ぐ街夜景がとても綺麗だと思った。
偽りの現実、所詮偽りだし、美しい本物を見たいよ。
僕はまだ、駅につかない。

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