見出し画像

現代日本画の鑑賞にチャレンジする!〜郷さくら美術館 東京「水ー巡るー現代日本画」展〜

もともとはカラヴァッジョやルーベンスなど、バロックの絵画が大好きな私。

最近ちょっとずつ写実主義や印象派の作品を観るようになってからというもの、水の描写をついつい観察してしまうように。

ここ最近西洋画の展覧会しか行っていなかったが、noteで「水」がテーマの現代日本画の展覧会の存在を知った。

郷さくら美術館 東京。
初めての美術館に、初めての現代の日本画、、、。
ドキドキしながら、会期最終日に滑り込んだ。

今回の展覧会で良かったこと

①感謝の無料音声ガイド!
日本画についてほんとに無知だったので、
無料音声ガイド(ポケット学芸員)めっちゃ助かった。

②作家の言葉
これを読むのがめちゃくちゃ楽しかった。
理由は次へ、、、。

野地美樹子《Uneri》と社会

今回の目玉作品、野地美樹子《Uneri》。
ダイナミックな画面と緻密な波飛沫が美しい。

作品紹介のプレートに記載されていた、「作家の言葉」が非常に刺さった。

生きることは、葛藤の波をいくつも超えていく作業のようです。

野地美樹子《Uneri》作者の言葉

抵抗できずに渦に飲み込まれていくこともあるし、せめぎ合って消える波もある。
大小あれど、動きが止まることはない。
光をはらんだ穏やかな青や、底の見えない深い青もある。

この渦潮は社会の縮図のようなもの。
もしかしたら、クールベなんかも海を見ながらそんなことを考えていたかもしれない。

日本画もっと観てみたくなった!


個人的に、杉村眞悟《輝ふ》は非常に!!好きだった。
水面のゆらめきと一瞬の光の輝きの連続は、澄んだ空気感のなかで閃光のように光る。
ずっと眺めていられる。


やわらかさのなかに荘厳さがあり、一筋の滝が目を引く吉田舟汪《神象 那智》。
どこからが反射でどこからが現実の水面なのか?モネ同様境界があいまいな平松礼ニ《ジャポニズム.モネの池図》など。
印象的な作品がいっぱいあった。

はじめて日本画を見てどんなことを感じられるかな〜と思っていたけれど、相当楽しめた。
観覧料500円なのにすごい。

郷さくら美術館の次回の展覧会は「エキゾチック・ウーマン」展だそう!
顔料のこととか全然勉強しないで行ってしまったので、次行くときまでにある程度勉強しておきたい。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?