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わからない

しばらく書けなかった。

いろんなことが同時に起こりすぎて、感情が、自分が、何をしたいのか、全てわからなくなった。

大切だった人を失って自分の気持ちに蓋をした。

何でこんなことしているんだろう、何のために頑張るのだろう。私は今何をしたいのか、するべきなのか、してはいけないのか。何もかもわからなくなって、行方不明になった。なにが?それさえも不鮮明だ。

今この文章を、窓際の1番後ろの席で書いている。
柔らかな太陽の光が私を包む。 少し肌寒い風がマスクと頬を撫でる。
なんとなく1人になりたくて、必要以上にクラスメイトと話すこともなく、日々が過ぎていく。
そんなときたまに頭を占領する貴方に胸が苦しくなる。




大好きだった。

今まで人を好きになるその気持ちを遥かに超えて、全てが愛おしかった。貴方となら何でも乗り越えられて、日々を刻めていけると思っていた。

あの海岸線、自転車の後ろ、焦げ茶の瞳、汗ばむ肌、笑うと垣間見える八重歯。

あげ出すとキリがないほどに素敵な景色、思い出、感情で溢れていた。

思い出に縋るのは良くない、貴方と過ごした時間に惚れていても仕方ない。過ぎてしまった過去に歯を食いしばっても今更戻ってこない。

もう一緒に居れない。終わった。その現実を受け止めるために、自分をかばうためにわざと強い言葉で最後は貴方を傷つけた。こんなことしなければ、時間さえ経てばまた同じ時を過ごせたのかな。たまに考える。

不安定な恋心を抱えた末路にまたこんなことを考える私は一体どれほど弱い人間なのだろうか。

情けない。辛い。いつまでたっても学ばない。




なんてね、
私は前を向いてるよきっと



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