瑞 月

そこら辺にいるきっと普通の女子大生。 私の好きと日常、感情を文章に残します。

瑞 月

そこら辺にいるきっと普通の女子大生。 私の好きと日常、感情を文章に残します。

最近の記事

桃色のお知らせ

ついにやってきた。春だ。 これを読んでいる貴方は何をもってして「春が来た」と感じるだろうか。4月が近づくと?そろそろ冬物の服をしまおうか悩み始めると?なんとなく心が浮ついてくると? 私は桜を見ると、どうも毎年心が飛び跳ねてしまう。 それと同時にちょっと、苦しくもなる。 毎年毎年、コロナのパンデミックが起きようが、どこかの国で醜い争いが起きようが、首相が変わろうが、大地震が起きようが、季節は巡る。桜は咲く。日本では当たり前のことで春夏秋冬、それぞれの良さがある。中でも1番日

    • 高校生の終わりに見えたもの

      3月10日。高校を卒業した。少し頬を撫でる風が冷たくて、空は清く澄んでいた。まだ若干の躊躇を残しながらも木々は色づいて。きっと春が祝福してくれていたのであろう。 クラスメイトといつも通り挨拶を交わす。トイレで校則を無視して化粧をし、今日はいつもより可愛くしなきゃね、なんて笑って式を待つ。もうこんなこともできなくなるのかと少し寂しい気もした。入場の音楽が耳に流れ込むと同時に気持ちがピンと張った。懐かしい顔の教師とハイタッチをしてその場に足を踏み入れた。 3年。ありきたりでは

      • だった(はずだった、)

        3月。少しずつ暖かくなってきて、心もなんだか穏やかになってきたように感じる。気のせいだろうか。一段と肌も心もとがる日があるけれど。 今日、「余命10年」を観た。作品自体とても惹き込まれるストーリー、映像、演技。知らぬ間に頬とマスクを湿らせていた。過去に観てきた話題の映画の中で上位を争う感動作であった。あらすじやこれ以上の感想は控える。その興味を十二分に裏切らないことが確かであるから。 四季折々の魅力、瞬間を映像で残すこと、文章を書くこと。いずれにおいても劇中とても私を刺激

        • わからない

          しばらく書けなかった。 いろんなことが同時に起こりすぎて、感情が、自分が、何をしたいのか、全てわからなくなった。 大切だった人を失って自分の気持ちに蓋をした。 何でこんなことしているんだろう、何のために頑張るのだろう。私は今何をしたいのか、するべきなのか、してはいけないのか。何もかもわからなくなって、行方不明になった。なにが?それさえも不鮮明だ。 今この文章を、窓際の1番後ろの席で書いている。 柔らかな太陽の光が私を包む。 少し肌寒い風がマスクと頬を撫でる。 なんとな

        桃色のお知らせ

          今年の夏が終わる

          ‘’高校生活最後の夏” 今年の夏休みが始まるまではこの一言に 胸を躍らせて、心が輝きに満ちていた。 いざ始まってみたらどうだろうか。 コロナでなかなか思うようにはじけられない。 天気の悪い日が続いて外出さえできない。 外に出たら出たでお店がやってない、バイトもできない、好きなことができない。 みんなそうだと思った。同感してくれると思った。 いざInstagramを開いたら同い年、あるいは年下の友達が東京に行ったり県外に出たり、マスク無しで仲間同士わちゃわちゃしてる尺の

          今年の夏が終わる

          信じるって思ってるより難しい

          どんなに仲良くしてた友達がいても、 こんなに愛情を持って過ごしたパートナーがいても、 あんなに長い時間を共にした家族でさえも。 “信じる” 実はこれってとっても難しいんだなあ、 その人の本当の姿、考え、性格、過去、未来。 私はどれだけ知っているのだろう。 知りたいと思うのだろう。 全てを知った上での友情や愛情、 正直そんなものはごく稀だ。 私がどうにかして隠したい何かを 見抜かれてしまった時、暴かれた時。 逆にその人が私を信じて 相談してくれた時、打ち明けてくれた時。

          信じるって思ってるより難しい

          一体何が見えているんだろう

          第三者の視点から自分を客観視してみる。 私には自分を卑下してしまう癖があるが良い印象をもって貰う方が少数だ。 私は中学時代からずっと人にあまり良いイメージを持たれない人間だった。学生の社会に馴染めないのだろうと勝手になだめていた。 そうすることでしか自分を慰めてやれなかったからだ。あまりにも情けない話である。 きっとファーストインプレッションでそう映っているとは限らないたろう。 しかし日に日に人への印象は変わっていくものだ。 加えて過去の評価もその印象づけに影響する。

          一体何が見えているんだろう

          “ あと10ヶ月の女子高生です ”

          あんなに待ち望んで憧れて夢にも待った“女子高生”としての期間があと10ヶ月で幕を閉じてしまう。 時が過ぎるのは早いだとか、まだ高校生でいたいとかそういう類の話をしたいわけではない。 私は、今、この瞬間を味わいたいんだ。 現在の私が立ち止まって後ろを振り返ってもあまり味のしない、出来ればもう二度と口にしたくない、そんな過去ばかりが悪目立ちする。 もちろん中にはものすごく素敵な過去もある。 しかし、前者で述べたものの方が私の身体を蝕んでいたのは確かである。 私は決めた。

          “ あと10ヶ月の女子高生です ”