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【実話怪談51】虫の知らせ

女性Uさんが大学生だったころ。
彼女は地方から上京して一人暮らしをしていた。
ある日の昼間、自宅でテレビを視聴していたとき。

急に、(父親に何かあったのではないか)と強烈な不安感に襲われる。
と同時に涙がぽろぽろ流れはじめ、次第に溢れて止まらなくなった。
観ていた番組がきっかけでもない。

いままでこんな経験はない。
訳が分からない。
実家に電話した。

「仕事で怪我して、頭を数針縫った。心配をかけるから連絡しなかった」と父親に言われた。

幸い、命に別状はなかったという。

なお、Uさんに霊感の類は全くないとのことである。

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