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取材した怪談

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私が取材した心霊的・不可思議現象の話です。
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#写真

【取材した怪談236】心霊写真の正体

男性経営者のA氏と雑談している時、「新潟とか富山の怪談ってあるの?」と問われた。富山の寺家トンネルの体験談(心霊写真が関連する)を話したところ、「それで思い出したけど、俺も心霊写真の話あるわ」と言って話してくれたエピソードである。 彼が小学校高学年の頃の話だから、昭和後期の出来事だ。埼玉県内のキャンプ場で、学校行事として野外活動が一泊二日で行われた。キャンプ場での児童の様子は、教員らがフィルムカメラで写真に収めていた。デジタルカメラ等は普及していない時代である。 初日の夜

【取材した怪談208】龍神様(画像あり)

ある女性に提供いただいた不思議な画像を以下に添付する。二枚とも東京都内で撮影されたもの。「龍神様」ではないか、と彼女は推測していた。 後日、シャーマン(霊能力及び関連器具を用いて心身、財産、人間関係などの悩みを解消する方々)のS氏にこの画像を見ていただいたところ、「龍神様ですね」と回答を頂いた。

【取材した怪談話161】懇願

話者:十代女性 ・・・ 小学校五年か六年の時だったと思うんですけど、ゴールデンウイークに家族で〇〇県の祖母の家に行った時のことです。滞在中、叔父が運転するワゴン車でタケノコ掘りに行きました。同じ県内の山に、昼ごろに向かったと思います。 山に向かう途中の田舎道は、東京暮らしだった私にはとても新鮮に映りました。その道すがら、広い草原に囲まれた一軒家が目に留まりました。大きくて古い木造の家です。その景色は絵画のような印象を受けました。同乗していた母も同じように感じたらしく、車

【取材した怪談話158】K駅のトイレ

女性Aさんの友人が、数年前に東京都内のK駅の女子トイレで写真を撮った時の話。詳しい経緯は不明だが、横に四人並んで、鏡に向かってスマートフォンで撮影したそうだ。 連写して何枚か撮影したのだが、その中の一枚だけに、人影が写り込んでいた。撮影者の後方に、髪の長い女が横向きに写っていたという。撮影中、誰も彼女たちの背後を通っていないにもかかわらず、である。髪に隠れて顔は見えなかったようだ。Aさんはこの現場に居合わせなかったが、後に友人から写真を見せてもらったというのでイラストで再現

【取材した怪談話129】朝比奈峠(神奈川)

二〇〇六年の初夏、神奈川。 当時中学三年だった雅史さんは、同級生の友人A君、友人の母親、その母親の友人と四人でドライブに出かけた。A君とは家族ぐるみでの付き合いで、暑くなってきたから夜の海を見に行かないか、と雅史さんが誘われた形だ。 二十三時ごろ。友人の母親の運転でドライブが始まる。江ノ島方面に向かい、夜の海を堪能した。その帰り道。運転中の友人の母親が、「朝比奈峠ににある電話ボックスに、女の霊が出るらしいから行ってみようよ」と陽気な口調で言い出した。その電話ボックスは、鎌倉

【取材した怪談話126】中古車の写真

「因果関係があるかどうか、分かりませんが」と前置きして話してくれたのは、男性Aさんだ。 Aさんの兄(当時三十代、離婚歴あり)が、再婚する少し前に中古車を購入した。それまで所有していた大型車(イメージとしては『ランドクルーザー』)を売却し、コンパクトな中古車(イメージとしては『フィット』)を購入した。Aさん曰く「見た目はボロい車」だった。車体の色はシルバーだ。 購入してすぐに、兄は車両の正面から写真を一枚だけ撮影した。昼間に実家で撮影したもので、フィルム写真だ。 現像後に

【怪談実話121】白蛇様(画像あり)

三十七年前、当時十歳の女性Kさんは、父方の祖父の妹(大叔母)の家に父親、兄と一緒に赴いた。 大叔母は、霊能者だった。 Kさん一家の他、大叔母の親戚と思われる者らも集まり、大人たちは昼間から呑み会を始めた。 その席で、大叔母が「この家の屋根裏には白蛇様が居て、家を護ってくださってるの」と有難がるように話していたのを憶えている。時折、屋根裏を這いずる音が聞こえるとも言っていた。 酒宴が進み、ほろ酔いになった父親が、持参したフィルムカメラで皆の楽しい様子を撮影し始めた。 それら

【実話怪談71】夫の写真

看護師Rさんから、病院の外科病棟で勤務していた時の体験を教えていただいた。 ・・・ 外科病棟でも、人生の最期を迎える患者さんがたくさんいました。 今から10年前のことです。 ある日、20時を過ぎた頃、60代の女性患者Aさんの状態が急変し、すぐにご家族に電話を入れました。 その際にご家族から、こんな返答をいただきました。 「5分前に母(Aさん)から電話があって、亡くなっている父の写真を持ってきてほしいと言われました。今日は面会時間が終わっているから、明日仕事が終わった

【実話怪談55】寺家トンネル(富山)

「ノリで地元の心霊スポット行ったときの話なんスけど」 5年ほど前の夏の昼。X君は友人Y君と原付に2人乗りして、富山県富山市の寺家(じけ)トンネルに向かった(注:見出し写真はイメージ画像で寺家トンネルではないが、雰囲気は似ている)。 寺家トンネルというのは、県道67号線に連なる3本のトンネルの総称だ。それぞれ、1号隧道(ずいどう)、2号隧道、3号隧道という名称が付されている。 3本とも軽自動車が一台ギリギリ通れるほどの細いトンネルで、部分的に手掘り状態で内壁部が凸凹になっ

【実話怪談35】精霊?(画像あり)

以下の写真を見てほしい。 撮影者:K氏 撮影場所:京都市・嵐山 撮影時期:2013年5月、昼すぎ~午後 撮影機種:SONY製デジタル一眼カメラ「α」オート撮影 嵐山の観光スポット・竹林の道で撮影された写真である。 通路脇のタケノコを1枚だけ撮影したところ、3本の帯状の光が写りこんでいた(左側の光は2本が重なって1本に見えるような気もする)。白色ベースの光だが、わずかに黄色も帯びているように見える。 竹林で撮った他の写真には、写っていなかったという。 ハッキリ写り過ぎて

【実話怪談34】UFO?(画像あり)

以下の写真を見てほしい。 撮影者:ai氏(個人ブログ) 撮影日時:2019年7月、19時頃 撮影場所:東京都内 撮影機種:iphone 8 写真中央に月が写っている。 その左上に青白い台形と、さらにその右上に3つの青白い球状の発光体が確認できる。後者の3つは正三角形の配置を取っている。 興味深い点は、「月を撮ろう」と思って撮られた写真であることだ。撮影時にスマホを上空にかざした時には、発光体は視界になかったという。あとで画像を確認したら写りこんでいたそうだ。 私が写真