【取材した怪談216】通行の妨げ?
島根県某市にお住まいの五十代男性・福間さんから伺った話。
十年以上前のある夜、彼は自宅一軒家の二階の和室で敷布団を敷いて就寝していた。
「寝ちょったら、いきなり誰かに敷布団ごと下にズラされたに。すごい勢いで一気に引っ張られる感じ。感覚としては数十センチぐらい引っ張られたわ。布団が引っ張られる瞬間に目覚めたんだけど、目は瞑った状態。そしたら、自分の頭上の畳を三人ぐらいの人が速足で歩いて通り過ぎていったに。そのうちの一人は、『おぉーい』って声を張りながら歩いちょった。成人男性の