【人が怖い実話6】新幹線の女
私が京都から品川まで新幹線に乗車したときの話。
自由席だったため、乗車時に空席を探した。3列シートの窓側に女性が座っていたので、その通路側に座ることにした。真ん中の座席も空いている状態だ。
窓側の女性は、20代後半くらいの三つ編みで眼鏡の女性である。学生のクラスでいえば風紀委員とか図書委員にいそうな、聡明で大人しげな雰囲気だ。
私は座る際に、念のため、「この席、空いてますか?」とその女性に尋ねた。すると女性は柔和な笑顔を見せ、「はい、どうぞ」と穏やかな口調で応じてくれた