できることならスティードで Trip8「小学校」/加藤シゲアキ (読書感想文)

このエッセイ
とても興味深く読みました。

年々、後輩にアドバイスを求められたり
番組などで子供と話す機会が増え
どのように答えてあげるのが正解なのかを
考えてるシゲちゃん。

とある番組で出逢った
学校に通っていない子に
『同じ時間に同じこと勉強するってなんなの、
 意味わからなくない?謎だよね』
と言われ
家族の人たちから
加藤さんはどう思われますか?と質問されたそうだ。

それに対してシゲちゃんの心の動きとして
こう書かれてあった。

『夏休み子ども科学電話相談の専門家なら
 どう答えるのだろうと思うが、
 残念ながら相談内容は科学のように答えが明白なものではない。
 なおかつこれはテレビ番組なので、
 A以外にも不特定多数の視聴者を意識しなければならない。
 不用意に学校に行くべきだとも、
 行かなくてもいいとも言えない。
 しかし、慎重になるほど歯切れも悪くなる。
 非常に難題だった。』

テレビ番組ということもあり
全方位に配慮して
言葉を選んでいる様が
まず素敵だなと思ったのです。

上の後に
『大前提として、いじめなどで心身に危機が及ぶ場合には
 無理して通う必要はないと強調しておく。』
と書かれており
更に配慮されているのを感じた。

このペースで引用していくと
ほとんど全部引用してしまいそうになるので
どのようにAちゃんに話をしたのか
興味を持たれた方は
エッセイを直接読んでほしいと思う。

さて、読みながら私がどう思ったのか。
シゲちゃんも書いていたけれど
いじめなどで心身に苦痛を感じるのであれば
行かないを選択するのもアリだと思う。
むしろ行かずに自分を護ってほしいと思う。

そして
いじめでもいじめではなくても
学校に行かないを選択した場合
何かしらの勉強をすることは必要だと思う。
(これもエッセイの中で書かれていたけれど。)
自分が興味を持つことでいいから
何かに自主的に取り組むことが大事だなぁと思う。

お友達はホームスクーリングをしていた時期があって
お子さんの興味のあることを中心に
取り組んでました。

例えば料理をするとしたら
まずメニューを決めるということをしないといけません。
これは想像力でしょうか?
自分の食べたいものを主張し伝えるという
行動力や文章力でしょうか?
メニューが決まったら
どうやって作るかを調べないといけません。
インターネットで調べるならば
機器の扱い方を学習しないといけません。
そして、材料を把握しないといけません。
文字が読めないと何が必要かわからないので
文字を覚えることができます。
材料がわかれば買い物に行かないとダメです。
どこにその商品が置いてあるのか
把握するのも何かしらの学習になります。
予算と相談して材料を購入するには
計算ができないといけません。
・・・という風に何かに取り組むことで
いろんなお勉強に繋がるのです。

なので
学校に行かなくても
何かに取り組むことは必要だなぁと思います。

Aちゃんは暇つぶしのように
ゲームをしていたみたいだけれど
やりたいだけやったら
飽きて何かに取り組むようになるのかも
しれないなぁとも思いましたが。。。
もしくはもっと熱量を持ってゲームと向き合うこともあるかもしれないな。。。

私はといえば
時々周りのペースに乗り遅れることはあったものの
ひどいいじめにもあわず
まぁ、ひとりでいたら声をかけてくれる人もいる
みたいな感じで
学校に行くのが当たり前だと思ってたので
特に疑問も持たず学校に行き
それなりに過ごしていました。

苦手な科目はあったけれども
やりすごせば終わると思ってて(笑)
それなりにこなしてました。

今考えると
毎日決まった時間に起きて
学校に行って
夕方まで授業受けてた私ってすごいと思います。
今はもうそんな体力気力ありません。。。

学校に行くべきかどうか
私が質問されたらどう答えるのだろうか?

先程も書いたが
いじめなどで辛いなら
行かなくてもいいと思う。
って答えるかな。

そうじゃない場合は
行ってみるのもアリだと思うよって答えるかな。。。
あれだけの同年代が集まる場所って
ないと思うんですよねえ。。。
大人数だからできることもあるし
自分とは違う人がどんな言動するのかというのも
学びになったなぁと思うし。

そんなことを考えたら
思い浮かんだことがあるんですけど
家庭科の授業の話。
先生が話すだけの授業だったから
聞きながら英語の宿題の単語を書いてたんですけど
途中から授業が面白くなって
その単語のプリント隠すの忘れてたんです。
そしたら先生に見つかって
取り上げられちゃったんですけど
その日の授業は面白かったので
取り上げられても平気だったんですよね。(笑)

興味のある話は
面白く感じるものですよね。。。(´ー`)
そういう想い出も
学校行ってたからできたことだなぁと思ったのでした。

学校で勉強した方がいいなと思うのは
資格がいる職業に就きたい場合かな。。。
小さい頃はまだピンとこないとおもうけれど
資格が必要な場合必要な学校を卒業しないとダメだから
この職業に就くにはこの資格が必要ということは
知っておくといいのかもしれないなぁ。。。
そしたら逆算して
今勉強しないといけないことも
見えてくるかもしれないし。

世の中に存在するものを
「知る」体験は
必要なのかもなぁ。。。

シゲちゃんも小学生の頃の自分の体験談を
エッセイの中で書いていて
その体験から
『結果的に協調性と自主性の両方を培うことになった。』
と書いていた。

その体験の説明は
シゲちゃんがAちゃんに伝えたいと思った言葉
『学び方を学ぶ』ということだった。

『学び方を学ぶ』とはどういうことか
このエッセイを読んで
味わってほしいなと思う。

うまく言えないけれど
他のエッセイとはまた違った
子どもたちの未来を願う
ビリビリとしたエネルギーが
丸い空間に包まれているような感じがしました。
(うまく言えなさすぎですが(笑))

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