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できることならスティードで Trip5「ブラジル→京都」/加藤シゲアキ (読書感想文)

舞台「グリーンマイル」
(2017年9月30日~11月8日。東京・京都にて)
の頃の出来事だったのですね。
舞台しているのは知っていたし
ザ少年倶楽部プレミアムで
サラッとではあるけれど
舞台の様子を放送してくれていたので
なんとなくはわかる。

その舞台の差し入れで
ポン・デ・ケイジョを貰って
とても美味しかったという話。

なるほど、それでブラジルか。
シゲちゃんはこの時
初めてポン・デ・ケイジョを口にしたらしい。
チーズのイメージから
南米というよりオランダあたりの欧州の印象だったので
びっくりしたらしい。

私はなぜか
ブラジルだなって思ってた。
好きだったバンドさんが
ブラジルに関わることが多かったから知っていたのか
(そのバンドについてはキューバの時も触れたけれど)
バイト先にブラジルが好きで
よくブラジルに行ってる人がいたから
話の流れで知ったのかもしれない。
(初めてエアメールを出したのもこの同僚宛だったな。。。)

ポン・デ・ケイジョは知っていたが
原材料までは知らなかったな。。。
タピオカの原料でもあるキャッサバの粉だったんだなぁ。。。

調べてみると
キャッサバの粉であるキャッサバ粉と
タピオカ粉は別物みたいだ。
キャッサバ粉はキャッサバの皮を剥いた後
乾燥させて粉末にしたもので
タピオカ粉はキャッサバのでんぷんだけを抽出し
乾燥させて粉状にしたものらしい。

私もポン・デ・ケイジョの
もちもち感が好きなので
キャッサバ粉があれば好みの食感を
いつでも体験できるのかもしれないなあ。。。
白玉粉で代用したポン・デ・ケイジョの作り方も
調べてみるとたくさん出てきたので
キャッサバ粉が見つからなかったら
試してみるのもいいかもしれない。

シゲちゃんはレシピを調べた段階で作る気になっていたみたいだけれど
こうやって書いてると
私も作る気になっているようだ。
あくまでも「作る気」ではあるけれど。。。

Trip5を読みながら
メモを取っているのだけれど
2ページ目はポン・デ・ケイジョの作り方で
ほぼ埋まっていた。

タピオカの話題になると
私の頭の中によぎるのが
「イガヌの雨」。
加藤シゲアキ著の短編小説集である
「傘をもたない蟻たちは」に収められている。
私は「イガヌの雨」を読み終わった翌日の朝に
なぜかタピオカミルクティーを選んだ。
普段基本的にはタピオカドリンクを飲もうと思わないのだけれど
なぜかその日は手に取った。
飲みながらなんとなく「イガヌの雨」を
脳内再生させていた。
私の中で「イガヌ」がタピオカと重なってしまい
少し食べるのを躊躇させ始めた。
テレビでは戦隊ものが流れていた。
そこで映されていたものも
タピオカに似てる気がして
更に飲み込めなくなってしまった。
それ以来タピオカを口にしていないのです。。。
という、要らない情報でした。(笑)

ポン・デ・ケイジョの話の〆に書かれてた言葉。
『食事というものはもっとも身近な旅と言える。
 だとすれば調理はその旅先へ行くための移動手段か。
 キッチンはコックピット。
 何処へ何で行くか、国内国外問わず気分次第で好きにできる。』

なるほど。
食事が旅であるならば
私たちは1日1回は必ず旅をしていることになる。
3食きちんと食べてる人は
1日に3回も旅ができるのか!
自炊していなくても外食でもコンビニ弁当でも
どこかしらの旅をしているのだなぁ。。。
そう思うと
食事を面倒と思わなくていいかもしれない。

「私たちは1日3回旅をする。」

いいかもしれない。。。(´ー`)

そして京都公演の時の話。
たまたま入った焼き鳥屋さんのメニューに
「エレベーター」という料理名があったら
頼んでみたくなりますか?
そしてどんな料理か想像できますか?

シゲちゃんも疑問に思い
「エレベーターってなんですか?」と
聞いてみたそうだ。
答えは
「あぶらあげ、に、だいこんおろし、をのせた、ものです」
だったそう。
(カタコトの日本語だったみたいで、
 前半のポン・デ・ケイジョの話題も相まって
 国際的だなと感じた。)

どんなものか興味を持ったシゲちゃんは
注文したみたいだけれど
結局注文が通っていなかったみたいで
待てども待てども運ばれてこなかったみたいでした。
その様子をメモに残したんですが
私のメモには
「エレベーター」待つが来なかった。
と書かれていて
エレベーターを待ってたけれど来なかったから
階段で降りたみたいな描写になっていた。

千穐楽の翌日に
貴船神社に行ったそうだ。

実は私も行ったことがあった。
突然ふと「鞍馬に行く気がしてる」と思ったのです。
そして思った通り
翌月に鞍馬・貴船に行きました。
それが2011年の6月15日。
鞍馬まで電車で行って
貴船側に下りていくというルートをとりました。

写真を撮りながら進むので
ホントにマイペースでした。
ひとりで行ったのでゆっくりと
進めていきました。

いろんな写真を撮ったけれど
1例はこんな感じ。

ひょっとしたら
あまりみんなが撮らない所なのかもしれないですね。。。
不思議そうに私の横を通り過ぎる人もいたので。(笑)


この写真の辺りから空気が変わった感じがしました。
しゃんとするというか…
空気が澄んでるというか…
人の手が加えられてないものが多い感じがしました。
時々
誰も周りに居なくなることがあって
とっても静かで
聞こえるのは鳥の囀りだけということがあって
その、鳥の囀りさえ聞こえない
静かな時もあって…
その、静かな空間が
とても心地良かったのです。(´∇`)

登り坂や、階段が多かったので
心臓バクバクの私は、
のんびり歩いてました。

同じように
「ハァ!ハァ!」息を切らしながら
登っているおじいちゃんが居ました。

でも、私よりも、早いスピードで歩かれてたので
先に行ってもらおうと思い
写真撮ったりしながら、
道を譲りました。

しばらくいくと
そのおじいちゃんが
休憩してました。

おじいちゃんを抜かして
しばらく行って
心臓バクバクを落ち着かせるために
立ち止まって木々を見上げていたら
おじいちゃんが追いついて
「何か、いい眺めがありますか?」って
声をかけてこられました。

そこから、
貴船側の出口まで
一緒に歩くことになりました。

自分のペースで歩きたいなあっていう思いもあったのだけど
これも、何かの御縁だし
ここは、乗っかって
お話しようと思ったのです。

おじいちゃんは、神奈川県の人で
定年して15年くらい。

家でじ~っとしてても
衰えるばかりなので
寺社を巡ったりしてるらしいです。

歴史小説が好きで
その、戦跡を巡るのが
好きなようです。

ゆかりのある場所を
いろいろまわっているようです。

詳しいことは忘れてしまったのだけど、
○○の戦いで
逃げてきた武将が
行った場所とか
そういうのを見ているそうです。

逃げてきた…
「良く言えば
勇気ある撤退だね。」と
仰ってました。

それに対して私は
そして思わず
「戦うことで平和は生まれないんですよね。
 平和であるためには、
 戦う必要はないんですよね?(´∇`)
 それぞれが、正義で、
 自分の国を護るために
 戦うから、ややこしいんですよね」って
 言っていたようです。。。

他にも
木々の説明で
まず、太陽を必要とする植物が伸びて
その後に、日陰を必要とする植物が
共存してるんだよというようなことが
書かれた看板のところでも
意見を交わしていたようです。

おじいちゃんは駅に向かうみたいだったので
バス停でお別れすることに。
駅までの徒歩での時間を聞かれたので答えると
それくらいなら歩いてみようかなと
歩いて向かわれました。
私よりも元気な方でした。

旅は出会いがあるのも
面白いですよね。
実は帰りの電車でも
印象深い出会いがあったのですが
その話はまた機会があれば。。。

そして私は貴船神社に。
3か所ある貴船神社
全部まわったようです。
(過去日記を見ながら書いてるんですけど
 記憶はもう曖昧です。。。)

しかしながら
奥宮では
貴船川の川の音と
鳥の囀りが心地良かったことを
感覚として覚えています。

貴船神社のことを書いてあるページに
シゲちゃんが撮影した写真が載っていました。
本の中ではモノクロなんですけど
本屋さんに飾られてるものはカラーで
まさに貴船神社の階段と灯篭でした。
画角は全然違うけれど
私も写真におさめてました。
(ひと山越えたのでこの階段のところでは
 画角を考えて撮影する余裕がありませんでした。(笑))

少し加工したら
シゲちゃんの写真と雰囲気似るかしら?
(ぜんぜん違います(笑))

行った時期も季節も違うけれど
こうやって自分の旅を思い出すことができるのも
旅のエッセイ本の良いところですね。。。
読んで新たな旅に出るのもいいですけどね。
同じところを歩いたんだなぁと
感慨深いは言い過ぎかもしれませんが
ファン心としては
そう思ってしまいました。

赤い鳥居は
これかしら???
(違うかも?)


この橋の辺りも好きだったな。。。

奥宮が見えた頃
シゲちゃんは食べられなかった
「エレベーター」の料理名の由来を思いついたそうだ。

その由来はぜひ
できることならスティードでを読んで
答え合わせをしていただきたい。

シゲちゃんがMCをつとめる
「タイプライターズ」という番組の京都ロケで
「エレベーター」を食べている様子を
放送していたこともあります。
その映像も
ご縁があればあなたも見ることができるかもしれません。

また、京都旅のおりに
そのお店に導かれ
あなた自身が「エレベーター」を食べるご縁が
あるかもしれません。

貴船神社は
縁結びの神社でもあるらしいですから。

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