できることならスティードで Trip6「ニューヨーク」/加藤シゲアキ (読書感想文)

今回のエッセイの感想を
どう書けばいいのか・・・
今までのエッセイはどちらかというと
個人の中での内省だった。
今回も内省ではあるけれども
テーマがとても社会的なことなので
感想をひとことで言うと難しいだった。

このエッセイを読んで
その内容を知らなかった人たちは
「知る」ということができ
「自分の考え」というものを持つことができるのだと思う。

このエッセイのテーマは
セクシャルハラスメントをはじめとした
あらゆるハラスメントの問題がメインに書かれていた。
それに付随してLGBTQの話。
そしてグラミー賞のスピーチを聞いて
シゲちゃんが思い出した
男女雇用機会均等法を知った時の
自分の心の動きと
クラスメイトが書いた「逆差別」の文章について。

まとめてみると
こういうことが書かれていた。

さぁ、これをふまえた
私の内省の旅。。。

読みながら思い浮かべていたのは
LGBTQの話。
LGBTQとひとまとめにされているけれど
実はそんな明確に分類されるものではなくて
すごく細かく違ってたりするんだよねと
お友達と話していたことがあるのです。
私も詳しくないので細かい話はできないのだけど
「男」「女」とひとくくりにされても
みんなそれぞれ違うのと同じで
私はこうですって説明するのって難しいと思うのです。
勝手に枠でくくらないでいいと思うのです。
共感できなくても
そのひとがそういう感覚を持っているということを
尊重する気持ちを持つ人が
増えていくといいなと思うのです。
そしてそれを言える場と
強制的に言わせないという場が増えるといいなと思います。

最近思っていたのは
自分の「好き」を法律で言えなくなるのは
辛いなということ。
好きな人と居ることも
法律で禁じられてしまうんだということ。
個人の「好き」という気持ち
「一緒に居たい」という気持ち
そういうのは侵害されてはいけないと思うのです。

グラミー賞のスピーチで
ジャネール・モネイはこう言ったそうです。
『私たちに文化を形作る力があるなら、
 私たちにとって優しくない文化を取り消すことも
 できるのではないでしょうか。』と。

私は好きなバンドのボーカルさんから
世界にはいろんな音楽といろんな価値観があるということを
教えてもらいました。
なので今まで自分が正しいと思ってたことも
簡単に崩れてしまうことも知りました。
それから「正しさ」とか「正義」というものは
ふりかざすと怖いなと感じるようになりました。

価値観や正しさ、文化、なんてものは
今までがそうだっただけで
ここでは正解だっただけで
それがすべてではないのです。

そして、今までの価値観も
時代と共に変わっていくと思います。

エッセイに書かれていた
#Me Tooのことは
私も知っていました。

今はこうやって少しずつ
声をあげることも
できるようになってきたと思われます。
そして声をあげることは必要なことだとも思います。

エッセイの中で
『男性は女性を守るべきだ、
 という善意による意識が
 自然と芽生えていった。
 しかしそれも偏った認識の内にあると
 やがて知ることになる。』
と書かれていました。

私は権力もないし
大きな声をあげられる人でもないので
男性女性関係なく
目の前に困った人がいたら
当たり前にお手伝いする
それくらいしかできないなと思います。
自分の半径2メートルくらいに
存在する人が
少しでも幸せで居られるように
振る舞えたらいいなと。。。

でもたぶん
それを世界中の人ができたら
少しはいい方向に向かうと思うのです。
世界中で
自分の半径2メートルくらいに存在する人を
尊重することができたら
小さな花かもしれないけれどカラフルに咲いて
世界中に小さな虹がかかるのかもしれません。

きれいごとかもしれませんが
諦めることはしてはいけないと思います。
諦めなければ
何かが変わっていきます。

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