望むものは未来で待っている
5.12.2021
こんにちは、Moon Gardenです。
本日は牡牛座の新月。
この新月時間がどんな雰囲気に包まれていくのか、カードと一緒に読み解いてまいりたいと思います。
太陽と月のサビアン【新月】
牡牛座22度
荒れて波立つ水の上を飛ぶ白い鳩
Rudhyar: White dove flying over troubled waters.
♘ 22度
外からの影響に左右されない「軸」に則って能力を発揮し、自らが望むものを引き寄せる度数
ちなみに前の日はこのような様子でした☟
5.11.2021
太陽のサビアン
牡牛座21度
開かれた書物の一文を示している指
Rudhyar: A finger pointing to a line in an opened book.
♘ 21度
外からの影響に左右されない「軸」に則って能力を発揮し、自らが望むものを掴みとりに行く度数
「掴みとりに行く」と「引き寄せる」
牡牛座20度では、人間に元来備わっているであろう「創造的な想像力」のことが説かれていました。いつか遠い昔、星を結んで空に星座のものがたりを描き出した人たちのように、現代のあなたの頭上にいつもある、いつもの空の中に浮かぶ雲の形に、メッセージを見出していく能力のこと。
そんな創造的想像力と、そして外からの影響に左右されることのない「見極める力」を駆使して、自分が望むもの、自分に必要なものを「掴み取りに行く」のが21度でしたが、22度では「引き寄せる」ということをしていくようです。自分の身体と「望むもの」との位置関係が変わる、といいますか、現在地にいた「意識」が未来で待っているような、なんだかそんなイメージです（わかりにくい表現ですいません）。
牡牛座21度: 開かれた書物の一文を示している指
私はカード使いですので、例えば、ガイダンスを求めて無造作に本を開き、その文脈の中に個人的な意味を見出そう、とする気持ちを充分過ぎるほど理解するのですが、そのことについての「危うさ」がこの天体の詩の中で指摘されていたことにとても驚きました。
本の中からメッセージを「掴み取りに行く」場面では、それがもしも行き過ぎた場合には依存を生むかもしれず、人間が本来持っているはずの自立心や想像力を弱めてしまう可能性がある。
だからこその22度、なのではないかと思います。
牡牛座22度: 荒れて波立つ水の上を飛ぶ白い鳩
自然が私たちに見せてくれる表情は、一瞬一瞬まるで違うところにその面白さがあり、私たちの興味を強烈に惹きつけます。そして、この荒く波立つ水のように、感情（水）が揺さぶられるような「危機」の時ほど、そこにどうにかしてサインを見つけ出そうとする意思が働くのかもしれません。
また、（もしかしたら）見えない不思議な力も、私たちに向けていつもより強めにサインを投げているということがあるかもしれない。しかしながら、望むもののありかを引き寄せようとするとき、見えない力によるガイダンスを伝える存在が目の前に現れたなら、自らの「見極める力」というものを決してないがしろにしてはならない、ということを、この新月の日に伝えてくれているように思うのです。
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牡牛座新月のカード
この牡牛座新月の日に Materia Prima Oracle から出てきてくれたのは「水素」のカードです。
1 • Hydrogen • H【105】
牡羊座1度
海から上がったばかりの女性をアザラシが抱いている
Rudhyar: A woman just risen from the sea, a seal is embracing her.
♘ 1度
サインのエネルギーが爆発的に生み出される度数
蟹座15度
贅沢なダイニングホールで客たちが大宴会の後リラックスしている
Rudhyar: In a sumptuous dining hall guests relax after partaking of a huge banquet.
♘ 15度
1度で生まれたサインの力が満ちる度数
水を生じるものという意味がその名前に込められている「水素」は、全ての命の源であり始まりでもあります。ここでも妊婦のイメージで描かれていて、彼女のお腹の中の風景とサビアンの「海」が何となく重なります。こじつけになってしまいますが、蟹座が「水」のエレメントであること、そして背景に描かれている月が蟹座の支配星であることから、この元素のものがたりと天体の詩がやはりどこかで繋がっているように感じるのです（あくまで私の主観です）。
この「水」にはきっと「無限の可能性」という意味が込められていて、そこから生まれ出てくるものに必ずや祝福がもたらされることを教えてくれています。この牡牛座の新月、研ぎ澄まされたあなたの「見極める力」によって、あなたが必要とするものや望むものがとても色鮮やかになっていくのかもしれません。そうして目の前にポンっと出てきたものを、あなたは大切に鞄に詰めて、そしてここからは身体を使ってじっくりと「スタート」させていく、そんな時間になっていくのではないかと思うのです。
大宴会や食事、贅沢、といったキーワードは「物質的な豊かさ」を思い起こさせますが、この情景からは仲間や家族と一緒にその瞬間をただただ心から楽しんでいる様子が窺えます。その場の空気に満ちているのは安心感と満足感、充足感であり、物質への「執着心」はあまり感じられません。
物質に「執着」する心が生じると「苦しみ」を産みますが、素直に「これが欲しいのだ」と望むものを高らかに宣言することは、きっと無限の可能性への第一歩。ぜひ、この牡牛座新月の時間、あなたの心が欲しているものを何の制限も与えずに、自由に書き出してみてはいかがでしょうか。
そこから始まる旅がある、そんな風に信じています。
どうか素敵な新月時間をお過ごしくださいますように。
Moon Garden
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近々YouTubeでのリーディング動画もアップする予定です。
お時間ありましたらぜひ「月の庭」に遊びに来てくださいね。