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季節の歌

いままでに公開した歌(短歌など)からいくつか取りまとめてみました。
少し語句を改めたところもあります。凡人の作なので良くなったかどうかはわかりません😅。新しものから並べました。

今月の歌…

夏の夜を待てど暮らせど来ぬ人は思ひも果てぬ夢の彼方に

2024年6月
本歌は竹久夢二の…
♫「待てど暮らせど来ぬ人を宵待草の遣る瀬なさ
今宵は月も出ぬさうな」

(旧作から…)

雨の日の一コマ
雨の日の 送り迎へは 車にて
流るるときを ラヂオなぞ
聞き流しつつ 待ちをれば
雨音混じり 窓硝子ガラス
玉水流れ おぼろなる
人影映り 待ち人の
濡れにし傘の 匂ひぞ淡き

2024年5月
長歌形式

春風
れんげ草
幼き頃の思ひ出も
そよ吹く風の夢のなか
昔を今になすよしもがな

2024年3月
長歌形式
用語解説[よし:方法、〜もがな:願望を表す]

春の兆し
くさむらふきたう萌え
川岸に菜の花光る
今日晴れて明日曇るとも
日増しにさやぐ春の訪れ

2024年2月
自由形式

新年を迎ふ
朝霧の山に向かひてたたずめばくすしき光に心しづまる

2024年1月

山茶花さざんかの冬の便りとひとつ咲きふたつ咲きてははらり散り落つ

2023年12月

天高く白馬しらま山脈やまなみけゆけば秋空碧く澄み渡りけり

2023年10月

あきあかね群れ飛ぶ日々も過ぎにけり横雲遠く夕べにたなびく

2023年9月

朝ごとに開くる窓より風ととも庭の木陰の蟬のすず鳴き

2023年7月

春のメルヘン
風光る野に花籠の立ち揺れておやゆび姫は夢見給へり

2023年3月
アッシュ」さんとの共作
魔法使いにもらった種を蒔くとチューリップが咲き
中から親指姫が生まれたというアンデルセン童話。

新年
あらたまの年は明けぬとこのあしたしづけき空に小鳥鳴くかも

2023年1月
元旦の朝は車も少なく静かです。

風かをる金木犀きんもくせいの花のに返り見してはまたぞ酔ひぬる

2022年10月
藤原俊成女の歌…
「風かよふ寝覚めの袖の花の香にかをる枕の春の夜の夢」
の形を真似た。

沈丁花ぢんちやうげの歌
吾妹子わぎもこが摘みし一房差しいだし「かぐはしきかな君もを召せ」

2021年4月

生業なりはひに急ぐ小径こみちのわきを見れば気品一本曼珠沙華まんじゆしやげ立つ

2020年10月
曼珠沙華立つ


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