見出し画像

適材適所♡

会社にA君という営業がいます。
営業志望で入社したA君は穏やかで、控え目で、慎重かつ丁寧に仕事を進めます。
A君はBさんという面倒見が良い(と言うより過干渉な)上司の下で働いていましたが、なかなか数字を上げられず(お客様から注文をいただけず)、出来ない営業のレッテルを貼られていました。

しかし、営業は数字が命。
このままでは営業部全体の責任になります。

A君はCさんの下に異動させられました。
Cさんは忙しさも有り、適度に放任主義。
自分のペースで仕事を進められる様になったA君は少しずつですが、数字を上げられるようになりました。
めでたしめでたし。

と言いたいところですが、A君をずっと見ている私は密かにこう思っております。
A君は営業には向かないと。

正確性が求められる経理や、分析力が求められるマーケティングが向いていると思っております。
議事録や報告書の作成も上手なので、何かを纏める仕事も合っていそうです。
そういう仕事なら、エースになれる気がします。

やりたい仕事と向いている仕事は必ずしも一致しませんし、やりたい仕事に必ず就けるとは限らない為、余計な口出しはしません。
でも、度々落ち込むA君を見て、A君は出来ない営業かもしれませんが、出来ない人ではないので、自分を責めないで欲しいと思っております(余計なお世話なのは分かっておりますので、本人には伝えません)。
合わないだけ、適材適所ではないだけです。

・クリエイターよりも人事に向いていそうな人
・経理よりも営業に向いていそうな人
・マネージメントは下手だけれど、プレーヤーとしての能力が高い人
等々、客観視すると誰がどの仕事に合うか、分かりますよね。
それが自分の事となった途端、分からなくなる摩訶不思議。

そんな私は学校や会社といった組織が苦手です。
その事に気付いたのは、つい最近!
リモートワークを経験してからでした。

それまでは、どんな仕事も無難にこなせるけれど、いつもストレスを抱えており、息苦しいのは何故だろうと思っておりました。
学生の頃は学校へ行きたくなく、吐いたり、過敏性大腸炎になったりしておりました(笑)。
勉強が嫌とか、いじめられているとか、友人が全くいないとか、そういう明確な理由も無いのに、しんどかったです。

そんな自分を「社会不適合者」だと思い、責めておりました。
私はどうしてこんなに弱いんだろう、皆と同じ様に出来ないんだろう、駄目な奴だと。
会社でも適度に力を抜き、良い意味で気楽に仕事をしている人を羨ましく思っておりました。
私は飲み会も嫌いだし、極度の変わり者なのだろうかと自問自答する日々。

でも、私には学校や会社といった組織が合わないだけで、駄目な奴ではないのです。
だから、自分を責める事を止めました。
何が合わないのかも考えない事にいたしました。
考えたところで、合わない→合うにはなりませんしね。

私にはフリーランスが合っていると思います。
でも、もう少しこの会社に居るつもりです。
就職氷河期に新卒採用を絞らないでくれたお陰で入社出来たという恩も有りますし、会社員は何かと楽ですから。
合わない場所に居る事を、敢えて選びます。

合う場所に身を置くか、合わない場所に身を置くかは自由に選べます。
選んだ場所で花開かなくても、出来ない人でも駄目な奴でもないから、自分を責めないでくださいね。
その場所が合わないだけです。
そこに居続けても良いですし、離れても良いのです。

これは人間関係にも通じるかもしれませんね。
友人、恋人、夫婦、家族。

特に家族!
合わなくても、そう簡単に離れられないから、苦しく感じる事も有ると思います。
でも、苦しい時はほんの少しの時間でも良いから、離れてみても良いかもしれません。

自分を責めそうになった時に読み返そうと思い、書き留めました。
読んでくださり、有難うございます♡