見出し画像

笑声@の原点:自ら機会を作り出し機会によって自らを変えよ!

このプレートは、私が社会人としてスタートした
「株式会社リクルート」の社訓です。
会社創設以来、今も変わりなく社員の心を掴んでいる”名言”です。

私がこの会社にいたのは遥か昔のこと!
3年ほど勤めただけですが、この会社では本当に「自ら機会を作り出す人」にしか仕事はありませんでした。特に目標やアイディアのない人は身の置き所がなく、自ら辞めざるを得ないような厳しい現実もあったように思います。

また、この言葉が刺さる人ほど、
退職して起業(自ら機会を作り出す)する人も多かったですけどね。
リクルートは、それもまた良しとし、応援していました。

私が入社した時は、
(株)日本リクルートセンターという社名でしたが、その後今の社名に変わりました。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、リクルートは当時ものすごい勢いで成長し、かもめマークの社章をつけることは、当時の学生達の憧れでした。

入社してみると、社長は社員全員の名前を覚えていて、廊下でも電話でも、社員の名前を呼びかけるその”声”は、一人一人の心を強く掴んでいきました。
声がけ一つで「この人と一緒に働きたい!」と思わせるのは、カリスマたるところでしょうね!
ある日、偶然社長からの電話に出た時、「あっ、その声は成田さん?おはよう!江副です」なんて先にこちらの名前を呼びかけられ、間違いなく私も心掴まれていた1人です。
当時は「人の”声を聴く力”が天才的」だと思いましたが、今では、このコツをお伝えする仕事をしています。

その衝撃から、「声&話し方」に目覚めた私は、本格的に学ぼうと、アナウンサーの登竜門「名門 生田教室」に通い始めました。後に会社訪問される学生さん達から、「成田さんのような社員がいる企業に入りたいと思った」と打ち明けて頂きましたから、やはり”話し方で印象は変わる”と実感しました。

とはいえ、当時のリクルートは一般的にはまだ知名度が低く、
親達は、有名大企業から”引くて数多の我が子”の選択に、
「何その会社!!大丈夫なの?」と反対する声も多かったそうです。
時代は高度成長期でしたが、親達はまだまだ我が子の就職先は知名度と安定が一番だったようです。

私は当時、自分の未来図が描けず悶々としていて、就職情報誌「リクルートBOOK」を見ていても、掲載されているどの有名企業にも心惹かれず、
ふと、「このBOOKを作っている会社ってどんな会社だろう?」と裏表紙を見て心が躍りました♡私も間違いなく変わり者です(笑)
そして、会社訪問時に、「自分のしたいことが決まらない苦しさ」を人事課長に伝えたところ、
「成田さん、うちは常套句を並べて、”…だから御社で働きたい!”というような優等生的な学生は採用しません。あなたのように自分を掘り下げ、本音で対話できる人が欲しいです。人生はいつからでもやり直せます。本当にしたいことが見つかるまでウチにいればどうですか?」
と採用が決まってしまいました!!リクルートもまた変わった会社でした(笑)
もちろん、筆記試験・二次三時面接・社長面接まで受けましたけれど、
合格するとは思っていませんでした。

その3年後、本当にやりたいことが見つかり「辞表」を出すと、
「1人でメディアの世界で生きていくのは大変ですよ!うちもこれからメディアに打って出ます。一緒に会社を作るか、新しい事業部を作りませんか」」
と提案いただきました!!
でも…会社を背負うほどの自信のない私は、
「1人でチャレンジしたいんです」
と啖呵を切って会社を辞めました。今思えば若気のいたりでしょうか。

自ら切り拓く人生は、容易くはありませんでしたが、その後私は…
全国ネットの報道番組メインキャスターを経て、今は国際資格を有し、主にスピーチコーチとして現役で仕事をしています。

先日、◯十年ぶりに同窓会が開催されました。
人生に「たら・れば」はありませんが、
もし、あのままリクルートにいればどうなっていたのかなぁと少し想像しました。
正直なところ、皆さん昔ほどの輝きはなく。見た目にもそこそこ年輪を重ねてらっしゃいます。(私も?^^;)
もう、現役引退、悠々自適の方も結構いらっしゃるようです。
開口一番、「成田さんは現役?」
なんて聞かれたのには驚きました!!!
フリーランスに引退なんてありませんから〜!!

出席されていた方は、退職起業組より、
長くリクルートに勤務されていた人が多いように感じました。
だからこそ、会社への思い入れや懐かしさも私なんかより大きいのでしょうね。

かつて、時代の先端を走る企業に身を置きながら、自分の可能性を考える時間を持てたことには感謝していますが、
私は、会社員をしていたより、1人で切り拓いてきた人生の方が、
大変だったけれど、その分面白くもあっただろうと確信しました。

「自ら機会を作り出し、機会によって自らを変えてきました!」
リクルートで、この言葉に出会ったからこそ、今の私が在ります。

あの時代はあの時代。
今は今。
過去の想い出は大切に胸にしまって、
これからもまだまだ前を向いて生きていこう!
そして、同窓会出席はこれを最後にしようと密かに決意しました。

ホームページ
http://mnarita.main.jp


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?