マガジンのカバー画像

自由詩

42
今まで書いた詩を雑にまとめています。
運営しているクリエイター

2023年1月の記事一覧

『醒めないやうに。』

安らかな笑みを浮かべて眠るあの人は、 春の野原に一人でタンポポの隣りに立つて、 決して散ら…

10

『届きますやうに。』

丘のうへの鐘が遠鳴りする真昼間の静寂、 その音が躓いたあなたの膝の疵口に届きますやうに。 …

10

「とり残されないやうに」

雪の結晶を拡大すればあんなに奇麗だなんて、 教えてくれてゐたならば、きつと私は良い子でし…

10

「踊らされないやうに。」

あの頃奇麗だつた踊り子の衣裳も、 もうすつかり青ざめてしまつて、 月の凪い夜だけならとこつ…

9