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今年の夏も好きな人と
いつもは人通りが少ない通りが、屋台が並ぶ今日は沢山の人で賑わいを見せている。
遠くから響くお神楽の音。屋台の明かり。
暗い夜が鮮やかに華やぐ。
夏祭り。好きな人と夏祭り。
溺れそうになるほどの人混みと、息苦しく感じる暑さだけど、
この人が隣にいるときらきらして見える。
嫌いな夏が好きになる。
去年に引き続き、今年も彼とお祭りに行けたこと。そして今年は恋人なこと。ちょっぴり感動。最高に幸せ。
夕方、近くの公園で待ち合わせ。
毎度彼が先に着いている。後ろからこっそり近づいて、わっ。これが定番の流れ。
それから歩いて神社の方に向かい、屋台に並んで美味しいものを沢山食べた。
何食べたっけなーって思い返すと、
全部私から食べたいって言ったものじゃないか、、。私が食べたいものに合わせてくれてたのか、優しい。
気が遣えるいい女〜🎶とゴミ用の袋を持って行ったけど、考えることは同じようで彼も袋を持ってきてくれていた。
そして結局全部持って帰ってくれた。
こういう気遣いにときめく。好きになってよかったなと思う瞬間ばかり。
そう思わせてくれてありがとう。
お祭りはとにかく人が多すぎて、早めに公園の方に退散した。
通りを出ただけで一気に人が減り、
静かな公園でふたり、夏の夜の優しい空気に包まれる。
さっき屋台で買ったアイスを片手にお喋りした。
1ヶ月分の積もっていたお話たち。
そして去年の思い出に浸る。
あの時はこんな風になるとは思ってなかったです、と彼。
そうよねー、と返すけど、私は思ってたよ。来年も2人で来たいなって。言えなかったけど。
そして今も思ってる。また来年も2人でお祭り行けますように。
私的去年の1番のハイライトは、待ち合わせに大遅刻してしまったこと。彼はドタキャンされたかとそわそわ待ってたらしい、ごめんね笑
今年はちゃんと時間通りに着けたよかった。
結局公園で夜10時まで語り尽くして、別れを惜しみながらもばいばいした。
彼といるとあっという間に時が過ぎる。時間が溶ける。
もう会いたい。
好きな人が恋人になって、4ヶ月が経った。
穏やかで優しくてあたたかい、そんな4ヶ月間だった。
こんな優しい恋のかたちがあったのか。
苦しくない。悲しくない。
病まない。気が沈まない。
心が安定していて、不安を感じることさえ無くて。
不思議。恋してるのに。
私たちの関係って、なんていうかすごくあっさり、ドライ。
会うのもたまにだし、LINEとか電話とかもあんまりしない。
とにかく楽。
私の生活が確立している。
恋に生活と感情を振り回されてない。
今までの恋愛どっぷりな私じゃ考えられなかった。
けどこれだった。ずっと探していたのは、これ。こんな感じ。この人。
この人がくれる安心感のおかげで、今の私がある。
ありがとう。ほんとにありがとう。
まだ少ししか一緒に居てないのに、伝えきれないくらい感謝の気持ちが溢れる。
実際に照れくさくて伝えられない。
でもたまには、頑張って言ってみようかな。
次会った時、いつも思ってることを伝えてみようかな。
早く会いたいな。
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