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人と会わない生活から分かったこと。

マンモス会社(従業員数約2万7千人)で沢山の従業員とお客様に会う仕事をしていた頃、山奥で誰にも合わずひっそりと暮らしたいと思うぐらい孤独と静かな場所を求めてた。
でも仕事を辞め、さらにコロナの時期が重なり外出自粛で家族以外との会話が無い生活になると、望んでいたはずの誰にも会わない生活が苦痛になり精神不安定になった。
人間の幸福度には社会との繋がりが大切なことを実感した。

今は8つ目の仕事で1日に関わるのは2、3人という環境だ。対人によるエネルギーの消費が少なく、適所をようやく見つけた気がする。
周りからは接客業が向いてると言われてきたけど、どうも私は人と会うと人並み以上に疲れやすいようだ。対人キャパシティがかなり小さい。同じ仕事をしていた夫と生活を共にして気づいた。

人がワサワサといる環境での仕事、パーティーのような会場に行った後はお酒を飲んでいなくても頭痛と疲れでフラフラになり、そのままソファに横になって朝を迎えることが多かった。

人と関わるのに適度な人数ってどれぐらいなんだろうと考えてみた。人間の脳の仕組みは1万年前、縄文時代の頃から大して変わっていないそうだ。お猿さんの群れは平均50頭前後。脳が大きいお猿さんほど群れの人数は多くなるそう。

縄文時代だと、人生で関わるのが集落の人50人から、多くても100人ぐらい。現代人は縄文時代一生分の人付き合いを、下手したら1日でこなすことになる。そりゃ今の時代は疲れるわけだ。縄文人も現代の人の多さを見たらびっくりするだろう。

文明の発達スピードに人間の進化はついていけず、脳は縄文人と大して変わらない。
だからキャパシティに個人差はあるけれど疲弊しないためには人付き合いを取捨選択する必要があるのだと思う。

人付き合いは過度になると毒になるけれど、適度であれば動力になるということが分かった。
ストレスフリーを求めて人と会わず話さずにできる仕事がしたいと思った時期もあったけれど、今は自分の健康と幸福のためにも適度に人と関わることが大切だと思っている。

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