捨て活の失敗は成功のもと。 

『手放しすぎた』失敗経験は自分に本当に必要な物が分かるきっかけになる。

「いつか使うから。」
「まだあまり使ってないし、綺麗だから。」

物欲の強い私が物を減らし始めた初期は、使っていないと分かっていても『もったいない』と考えてしまい、なかなか物を手放せなかった。でも勇気を出して物を手放していくと生活がしやすくなり、物を減らすメリットを実感してからは片付けのペースが加速した。

そしてエスカレートしすぎて物を減らしすぎた時期がある。途中で本来の目的を見失い、物を減らすことが目的になってしまった。

『掃除機』は必要と感じて買い直した物の1つ。
物を手放した後のスッキリ感が楽しくて「拭き掃除すれば、掃除機はいらないのでは?」と考えた。(猪突猛進タイプ)

でもめんどくさがりな私は、結局拭き掃除をこまめにする習慣は身につけられなかった。あと小麦粉をこぼしたときは途方に暮れた。

掃除機が無い生活をしてみたことで、掃除機が並みの吸引力でゴミを吸ってくれるだけでもありがたいと思うようになった。

物事の視点が変わり、何事も欠点じゃなく、良いところに目が向くようになった。

高スペックな商品が自分に合うとは限らない。世間から見て良い商品じゃなく、自分に必要な機能を見て商品を探すようになった。
そうすると魅力的に見せてくる広告にも冷静に対処でき、長く付き合う物と出会えるようになった。

手放した掃除機はダイソンのコードレススティック掃除機(約5万円)。今は紙パック式マキタのコードレススティック掃除機を使っている。

手放しすぎる失敗から学べたことは大きかった。残りの人生が、次々に出てくるハイスペックな新商品に翻弄されなくなるのは、長い目で見ればコストダウンをしながらも満足度が高い生活を送れるのではないかと思う。

成功体験よりも、実は失敗体験の方が学べることが多い。物を手放しすぎたとしても「やってしまった!」と後悔する体験は必ず今後に生かせる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?