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物を減らして時間のゆとりをつくる。

時間が足りない。何かとやるべきことを後回しにしてギリギリの生活。いや正直に言うと、ギリギリじゃなく一線を超えてた。更新を失念して車の免許は失効したし、クレジットの支払いが遅れて黄色い手紙が届いたことも、仕事でお客様からの宿題を先延ばしにしてクレームになったこともある。
やらなきゃという気持ちはある。でも体が動かなかった。そんな自分を変えたくて、何事も前倒しにできる人間になりたくて、物を沢山手放した。

すると、物が多くていつも散らかっていた汚い部屋がいつでも人が招ける家になり、後回し体質が前倒しで行動できるようになってきた。

物を減らすとどうして変われたのか。それは「時間にゆとりができる」、「脳の容量を節約でき、決断疲れしにくくなる」からだと思う。

持ち物の中で服の選び方を比べてみる。
以前はクローゼットに入り切らない量の服を持っていて、毎日複数の収納を開け閉めしながら着る服を考えていた。目当ての服が見つからないことも多々あった。
「あれ?最後に着たのっていつだっけ?数日前か。そしたら洗濯物にあるかも。あぁやっぱり、まだ洗ってなかった。汚れてるから着れないか。いや、そんなに汚してないし抗菌スプレーしておけば大丈夫かも。でもシワがついてる。アイロンする?いや、めんどくさいな。スプレーして、しばらく吊るしておいたらシワ伸びるかな。それか、代わりの服は‥」と着る服を決めるだけに、これだけ沢山のことを考えていた。

今はインナー以外は全てハンガーにかけて1箇所にまとめている。(衣替え不要。)
ハンガーにかかった服を眺めて選ぶだけなので、服を決めるのに1分もかからない。

全ての衣類はこの中に収めている。
(礼服、トレーニングウェア、パジャマも。)

服が少なくなると洗濯の負担感が減り、毎日洗濯するようになった。そうなるとさらに服が管理しやすくなり、靴下が片方無くなるなんてことも無くなった。

そして不思議なことに服が多かった時よりも、少ない今の方が服に満足できている。

服の適正量は人それぞれなので、私ほど減らす必要は無いかもしれない。
でも過去の私のように1日に何度も探し物をしていて、探す度に部屋が散らかってしまうのであれば適正量を超えているサインではないかと思う。

自分が管理できない量の物を持っていると、探す時間、考える時間、決断回数を浪費することになる。

時間も体力も有限。物のために時間を使うか、自分のために時間を使うのか。何かを得るには何かを手放さなければならないということを身をもって実感している。

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