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COVID−19治療薬:ベクルリー

こんばんは。うしくんです。

今日は、最近よく使うベクルリーについての復習をしようと思います。

まぁCOVID−19の治療薬でだいぶ使われてるからそこまでやることもないんですが、

現場、サイドでの話を少ししようかと。

1.お薬ってどうやって効くの?

いつものように添付文書から見てみましょう

添付文書
レムデシビルはアデノシンヌクレオシド類似体のプロドラッグである。レムデシビルは、細胞内に分布し、加水分解による代謝を経て、最終的にリン酸化されて薬理学的に活性を有するヌクレオシド三リン酸型の活性代謝物を生成する。活性代謝物はアデノシン三リン酸(ATP)の類似体として、SARS-CoV-2 RNA依存性RNAポリメラーゼによって新たに合成されるRNA鎖に天然基質ATPと競合して取り込まれ、ウイルスの複製におけるRNA鎖の伸長反応を取り込みから少し遅れて停止させる。活性代謝物は、ヒト由来のDNAポリメラーゼα、β及びRNAポリメラーゼⅡ、並びにミトコンドリアDNAポリメラーゼγ及びミトコンドリアRNAポリメラーゼに対する阻害作用(IC50値)はいずれも>200μMであった。

長いですね。

要するに、ウイルスの複製を阻害する薬。阻害の仕方は、ATP(エネルギー)の代わりに取り込まれて複製できなくする。

ってことですね。

複製体を増やさなくすることでウイルスの数を減らす薬です。

早期に使った方が効果がありそうですね。

2.現場のお話。

そもそもそこまで重症患者が来てないってのもありますが、

正直、劇的に効いた!って感じはあんまり今の所ないです。

まぁ重症化していないのが効果があるってことなのかもしれないですけどね。

副作用も特に今の所は出ていないのでよかったです。

それはそうと一般の人は知らないだろうけど、

薬の発注の方法が、すごく面倒です。

(興味ないかもしれないですけど・・・)

コロナ陽性(入院)だと国が運営しているG-MISというサイト連絡をしないといけません。

もし、ベクルリーを使用するとなったらG -MISを経由して国からギリアドに通じて病院に届くという仕組みになっています。

もし途中で使用しなくなった場合は、返却はしなくていいという仕組みになっています。

必要かもしれないから事前に発注をかけておくってのはだめみたいです。(中小病院だから?)

管理上の問題なんですが、やや面倒です。

G -MISに登録できる人が限られていたり、

緊急発注できなかったり

G -MISの管理者が情報共有できなかったりと

臨機応変な対応がしにくい気がします。(うちの病院が情報管理が苦手だから?)

正直、作業工程が増えるのはあんまり嬉しくないですね。

もう少し楽にならないものかと思います、(数に限りがあるのか?)


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