124「詩」真夏の夕暮れ
それでも
なにか贈り物はある
理由もなく
このままで大丈夫だと思う
うんざりするほどの暑さの中で
今日一日精一杯働いた
夏の日の夕暮れ
空が
疲れ切った身体を労っている
思い出したくないことは
思い出さなくていいのだ
そのままそっと
そこに残しておけばいいのだ
重たいものはそこに残して
自分だけ歩いていけばいいのだ
予想もつかないほど心踊る贈り物が
明日
見つかるかもしれない
明日見つかった贈り物は
軽くなった両手で
静かに丁寧に
受け取ろう
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