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168「詩」バスに乗る

バス停に立っている
いつもの時間に
いつものバスに乗る

いつものバスが
いつもの駅にたどり着く
とは限らない

そのまま
ふわりと浮いて
時空を超え
時代を超え
見たことのない景色の中を
走り抜けていく

車窓から人々が見える
掃除や洗濯も
ご飯を作るのだってぜんぜん違う
仕事だってぜんぜん違う
ぜんぜん違うやり方で
その日を生きるために働いている

その日を生きるために
今とちっとも変わらない心で
人々が働いている

ふわりと浮いて
バスはもうすぐ
いつもの目的地に
着く

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