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49「詩」火の鳥

仕事の終わった夕方
今日はどのくらい歩いたのだろう
一歩進むのでさえ苦痛だった

うつむいたまま外に出る

空一面に描かれた火の鳥
尾を長くたなびかせ
翼を休めている

無欲な心を紡いで
ここに辿り着いた

いいんだよ
そのままで

贈り物のような
声が 聞こえた


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