April Blue / April Blue ・ Starlight (2019)
「今年はFor Tracy Hydeのニューアルバムが出る年に違いない」とそんなインフォを勝手に心待ちにしていたら、その前にFTH管君が絡んだ新バンド結成&新曲リリースの情報が飛び込んできた。その名も"April Blue"とな。4月が始まるタイミングでのスタートにふさわしすぎるバンド名すぎて思わず苦笑いしてしまった。
今回リリースされた曲は2曲。
「エイプリルブルー」はFTHがギターポップで彩った"ブルー"とはまた色合いの異なる"蒼"さを携えた曲。ギターポップ・インディシーンを軽く一点突破してしまいそうな抜けのよい堂々とした轟音が、すっきりと耳と胸に思いっきり響いてくる。いわゆる"J-POP"枠のギターバンドたちの予定調和さとつまらなさを一気に覆してくれそうな期待感を持たせてくれる曲。
そしてもう一曲「スターライト」は、身も蓋もなく言ってしまえば、はじめてスーパーカーを聴いたときの衝撃を再現させてくれるようなギターロックチューン。この手のサウンドならではの快感原則を裏切ることなく、クリアでフォーカスの定まった瑞々しいキレのよさが、聴いていてとにかく気持ちよい。
彼らの鳴らす音がここまでフレッシュでありながら堂々としたものに仕上がっているのは、メンバー自身がそれぞれFor Tracy Hyde、I Saw You Yesterday、アラム、17歳とベルリンの壁という現在進行形インディバンドメンバーであることから、メインバンドでやりたいこととの違いが明確なことと、これまでバンド経験無しという船底春希をメインにおくことでの化学反応(予定調和からの逸脱とおもいきりの良さの獲得)が功をそうしているのかな、なんて考えてみたり。
このnoteでは主に音楽ストリーミング配信で(も)聴ける作品をピックアップしています(自分が主に利用しているのがapple musicのためリンクはそれ用で貼っております)が、instagramでは自分の手元にあるフィジカル作品を紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいませ。
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