愛着障がい

特別支援員が対象とする子で奇声や飛び出しなど手が届く範囲で騒ぐ児童は、愛着障がいの傾向にある。

1対1で話すととても素直で、どちらかと言うと甘えたような声色になるのに対し、
別の子と複数いる時に対話するととても攻撃的な口調になるのだ。

「お前」「うるさい、だまれ」「あっちいけ」など気を引くように私たちを試してくる。
急な大声や奇声もこの類だ。
要は構ってほしい、自分だけを見てほしい、甘えたい。

そして共通してある背景がお母さんとのコミュニケーションが薄い、または親の離婚等で一緒に暮らしていないことだ。

母親の存在がどれだけ大事か痛いほど感じる。
特に低学年はそれがとても強い。
まだ7,8歳の子供だ。

感情移入が追いつかないほどその問題を抱えた児童が多いのだ。

その中の一人に言われた言葉。
「一年生のうちはお母さんがお迎えに来てくれるから、二年生になりたくない。」

胸が苦しくなった。
この児童の母は仕事で夜は不在、朝は寝ている為顔を合わせる事が少ない。

所詮、支援員が一家庭に口出しする事なんで到底できることではない。
私にできる事は、この子の学校生活が充実できるようにサポートするしかないのだ。
少しでも気を紛らわせるように。

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