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anataへ



突然私の元にやってきてくれたあなたに、
敬意を込めて「ユウ(YOU)」と名付けました。
まだ卵のようなYOU(あなた)に、
毎日あいさつしたり、お話しするようになりました。
まさに一心同体
片時も離れず一緒にいてくれるYOU(あなた)の存在に、
ママは何度も何度も助けてもらいました。

「私はママになるんだ。」
だんだん大きくなってくるおなかに、
自覚と期待、そして不安もどんどん大きくなっていきました。

「今何ヶ月〜?」
「男の子?女の子?」
「無理しないでね」
YOU(あなた)のおかげで、
たくさんの人の優しさに触れることができました。
YOU(あなた)がこの世に生まれてくる、ということを
みんなが歓迎して、楽しみにしてくれている・・・・
そう感じられることが、何より嬉しかったのを覚えています。

でもその一方で、
「妊婦なんだから」
「一人の体じゃないんだから」
これまでの「好き」を随分手放さなければならなくて、
YOU(あなた)が大切だから、そんな自分が嫌になっちゃうこともありました。

新しい環境、新しい家族、新しい自分、、、、
おなかの中でYOU(あなた)が生まれるための準備をしている間、
ママも一生懸命、YOU(あなた)と一緒に生きていくための準備をしていました。

生まれながらにして「完璧」な存在であるYOU(あなた)とは違って、
完璧なママには到底なれないけれど、
YOU(あなた)の世界でたった一人の存在である「母」になれたことが
とても嬉しくて有り難くて、感謝の気持ちでいっぱいです。

ママのもとに生まれてきてくれて、ありがとう。

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