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メンター0年生、東工大EDP 113日の道のり #1

さくらインターネット株式会社の瀧本です。
2020年度東京工業大学エンジニアリングデザインプロジェクト(以下EDP)にパートナー企業として参加しました。EDPは東工大生、美大生、社会人がチームを組み、「エンジニアリング思考」と「デザイン思考」を使って、イノベーション創出に取り組むプロジェクトです。
パートナー企業は、テーマの提供と学生チームのメンタリングを行います。

当社のテーマは『24時間稼働するデータセンターのオペレーターにとっての健やかな「勤務生活」をデザインせよ』です。私が担当したチームは、確かなユーザーニーズが見つからないまま最終発表を迎えました。

EDPのメンターを私なりに解釈すると、チームメンバーに寄り添い、活動に迷った時に対話をして選択肢を提供したり、客観的な考えを伝える人だと思いました。
この考えに至るまでの道のりをお伝えします。

登場人物

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ピカピカのメンター0年生。

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学生・社会人
私がメンターを担当したチームの学生・社会人。

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東工大の先生・さくらインターネットの協力者
周囲の人々。

メンタリング活動の歩み

2020年度EDPの全体スケジュール
・2020年10月17日(土) 授業1回目
・2020年10月24日(土) 授業2回目
・2020年11月7日(土) 授業3回目
・2020年11月21日(土) 授業4回目
・2020年12月5日(土) 授業5回目
・2020年12月19日(土) 授業6回目(中間発表)
・2021年1月9日(土) 授業7回目
・2021年1月23日(土) 授業8回目
・2021年2月6日(土) 最終発表

今回は、授業1回目から2回目までの出来事をお伝えします。

学生チームの役割をお節介でやろうとする

2020年10月17日(土) EDP授業1回目

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初回授業に参加しました。
初日はパートナー企業がテーマを発表し、学生に取り組むテーマを選んでもらいます。連絡手段を決める際に、私のお節介癖が出て学生の代わりに手を動かしそうになりましたが、別チームのメンターが学生に自発的な行動を促す姿を見て慌てて手を止めました。これをきっかけにいつもの癖が出ても学生の役割を奪わないよう、私なりのメンターの行動基準を作ることにしました。

個人的メンターの行動基準
・メンターは学生ができないことを行う。それ以外は学生に行動を促す
・メンターはどうしたら学生にとって良い体験になるかを考えて行動する
(今後増えていきます。)


インタビュー時間がオーバーしたことを、いつ学生にフィードバックするか悩む

2020年10月22日 (木) オンラインインタビュー1回目

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1回目のオンラインインタビューに同席しました。
テーマ対象が当社のオペレーターだったのでメンターが仲介しました。冒頭のあいさつ以降は学生に任せたものの、予定時間が過ぎてもインタビューは終わりません。質問に夢中になり時間を忘れているようでした。真面目に取り組む姿勢はうれしいのですがオペレーターは業務があるため、いい頃合いで止めたいです。
しかし、タイミングが掴めず話の途中で割って入り強制終了になりました。

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インタビューの予定時間が過ぎたことを学生にフィードバックするか悩みましたが、2日後に授業があるため、小言を言うとプレッシャーになるのではないかと思って、その日はフィードバックしませんでした。


チキンな性格のため、遠隔から現場のチームに踏み込めない

2020年10月24日 (土) EDP授業2回目

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2回目の授業に遠隔から参加しました。
最初に学生が活動の進捗を発表し、先生やパートナー企業からフィードバックを受けた後は、授業終了までグループワークを行います。
ビデオ通話で現場の空気がわからないままグループワークを見守っていると、授業の主旨に沿わない行動をしていることに気付きます。しかし、チキンな性格のため声を掛けづらく、チームに踏み込めませんでした。

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代わりに会社のチャットで現地にいる同僚に状況を伝えて、未然に止めてもらいました。

授業後...
大変悔しい負け戦でした。同僚から書籍「メンタリング入門」が導入書に良いと聞いて即日購入。メンタリングの基礎を身に着けようと奮闘します。


藁にもすがる思いで本から知識を得る

2020年10月26日 (月)〜

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本を読んで自分の悩みをテーマに要約して、周囲の人からフィードバックをもらいました。
何の準備もせずにEDPに参加したため、いざ始まるとわからないことばかり。デザイン思考・EDPのメンターの役割・学生とのコミュニケーションと悩みが尽きないので、とにかく情報を集めていろんな知識を吸収しようと滑車をグルグル回します。

テーマと要約(一部)
テーマ1:メンターになったときの心がまえ
→ 要約:メンティを見守りつつ助言をして自立を促す
テーマ2:メンターが動的支援をするタイミング
→ 要約:メンティとの継続的対話で変化を感じたら行動する


重い腰を上げて学生チームに初回インタビューのフィードバックをする

2020年10月27日 (火)
次のインタビュー前に、1回目のインタビューのフィードバックをしました。
事象(時間が守られなかったこと)と改善アイデアをセットにして伝えようとしましたが、私の考えた文章はものすごく余所余所しく、ポイントが伝わりづらい内容になっていました。

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同僚から要点だけにする方が相手に伝わりやすいと勧められ、助言や例を示しつつ学生と距離を作らないように文章を書き換えて、EDPのチャットにフィードバックしました。それ以降、少しは時間を意識してくれるようになったと思います。

2回目のレポートへ続く...
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