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3/12ラストレクイエム「ヴァルハラ襲撃!?魔獣型レムレスを倒せ!」プレイレポ

最近はうちの卓仲間でラストレクイエムのヘビーローテーション態勢だ。SSSから順番に繰り出しているおれをよそに、オリジナルシナリオを次々と遊ばせてくれる卓仲間には感謝の言葉しかない。

今回は特に、ところどころに今後のプレイ環境に影響するんじゃないかっていう要素が散りばめられていた。何回か遊ぶと、こういう工夫と試行錯誤が出てきて、プレイヤーとしてもワクワクが止まらない。
楽しもうっていう試行錯誤は、なにも脳内の楽しかったゲージを振り切るためのベクトルだけじゃなく、コンパクトさやパッケージングに代表される、力を抜けるところは抜いて続けて遊ぶのが苦にならない、っていうベクトルもあるよな。

1.プリプレイ

さて、noteに感想プレイレポを書くようになってからそれなりの回数になるが、意外と少なかったPC継続投入。今回ようやく、noteにかつて書いたPCが登場する機会となた。

PC①:叢雲 珠雨(むらくも・しゅう)

『薄桜散る夜に』のセッションでも登場したイージス/ファフナー/デイリーライフの青年である。PLは猫屋敷さん。詳しいパーソナルはデビュー時のリンク先を参照してもらうとして、今回はその「人を守る!」という要素を前面に押し出して研究所への救出作戦へと参加することになった。
前回までバディだったNPC(『薄桜~』参照)とはバディを解消し、今回は別の前衛ポジション……PC②と組むことになった。

PC②:柳生 咲凛(やぎゅう・さりん)

……改めてこの名前を表に出すの恥ずかしいな。PLはおれ・MOOだ。
江戸時代の中後期、柳生一門に生まれた末娘。一族においても最高峰と言われる天稟に恵まれるも、既に世は太平、末娘という立場からその剣技は歴史の闇に埋もれていくはずだった。そんな彼女が夢枕に見た神仏の導きを経て、現代へと転移してきた……という設定のサムライガールである。ゴシックやレムレスの存在を知り、この時代こそ古の討魔の武士の再来として剣技を活かすことができる、と身元保証をしてくれるヴァルハラのもとでレイヴンとなった。その一方で、未だに強さとは何か、レムレスのように魂を引き換えにした強さとなにが違うのか、と強さの在り方について問い続ける求道者でもある、ということでアームズ/アームズ/サムライ(SSSで追加されたやつ)でキャラクター作成。

実はガーデンオーダーで同様の同名のPCを遊んでいたんだが、そちらのセッションが下火になってきたということもあり転移し直したという背景もあったりする。

そしてこのラストレクイエムというゲーム、経験点での成長ルートがびっくりするくらい安い。1セッション経験点フルチェックで10点の経験点が入るわけだが、通常の特技(秘技とか絶技じゃないやつ)は2点で取得/レベルアップできる。
前置きが長くなったが、せっかくスタイル2枚重ねということもあり、二枚重ねの特権として〈近接〉の達成値を上げる〈シャープエッジ〉をいきなり最大レベルで取得した(経験点20点消費キャラ)。
達成値14+カードとかNOVAでも滅多にやったことないやつだw 「近接戦のプロフェッショナル」という設定にこれ以上なく説得力を持たせることができたんじゃないだろうか。

2.メインプレイ

まずは、冒頭で触れた「転換点」となりうる要素について列記していく。

特徴①:2人用セッションだった


ラストレクイエムSSSでもハンドアウト2枚の小さめのシナリオはあった(まだちゃんと読んでない)んだが、今回のシナリオも2人用。いわゆる共通ハンドアウトとして、襲われた開発局の研究所、そこに閉じ込められた開発局の局長・エミリーを助け出すというお話だ。
なんというか、ガーデンオーダーのごときシンプルな流れ! 投入するPCを(防御系神業はともかく)あまり選ばないのもポイントだ。

特徴②:情報収集がない

シナリオの展開は、襲撃を受けた研究所を、襲撃者の足跡を追いながら奥へと進んでいくというもの。途中で襲撃を受けた警備チームや巻き込まれた学生らを助けながら奥へ。
これらの助けたりするところに判定が挟まり、成功するとエピタフが開示される(失敗した場合は開示されなかったり色々ペナルティ)。
救出のために駆けつけた研究所を進む、というシンプルな展開ながら、それこそが進むべき道、と正道をバッチリ示した印象だ。

特徴③:ボス思い切った

今回のボスは「魔獣型レムレス:スリーフット」。大型化したイノシシのごとき怪物である。
このゲームでのレムレスは強い望みを持って、それを叶えるために魂と引き換えにそれを受諾した者か、レムレスの呪素を浴びて堕落した者か、どちらかの道が用意されており、往々にして「なぜレムレスになったか」もドラマの1つになる。
今回はコミュニケート不能な魔獣型にすることで、そういった背景情報がメインではなくあくまで討滅戦、というイメージをしっかりとPLに与えることができた(その上で背景は《都市伝説》によって明らかにされたわけだが)。


総じて、なんとなくこのゲームの目的からすると若干の変化球だったんだが、セッションの状況やGMの「やりたいこと」を体現するのに、これらの工夫がしっかりと結びついていたように思う。

寂しくないんですか?

セッションの思い出からすると、この問いかけを外すわけには行かない。
魔獣を追うというシナリオの中で設けてもらった交流の時間。ミドル戦闘も経て剣術の冴えを改めて見せて(バディになったときから、ともに訓練はしてた設定なんだけど)、その上での叢雲くんからの問いかけであった。
強さとはなにかを問い続けて常に刃の上に立ち続けるような生き方、だもんねー。

ロールプレイとしては間を開けずに「力を比べて上に立っていったらいつかは一人になるんだろーね」みたいな返しをし、「なるほど孤高ってことですね」みたいな返事をもらったんだが……。

単なる求道者ならそこでこの話は終えられたんだろうけど、咲凛は元の時代で比べる者がいないと言われ、それこそ孤独を感じていたところからの転移者である。比べる者ができた喜びと、同じ時代に正真正銘の一人ぼっちであることと。

端的に言ってこの問いかけは重い。
正鵠を射たと言ってもいい。

軽く返しては見たものの、今後も楔となって残るであろうやり取りだった。
PLの猫屋敷さんの見事なRP。


*       *

ということでラスレク、内の卓仲間の間でヘビロテ化が始まった。こうなると天下繚乱とか少なめになったシステムのことも気にはなり出すんだけど……。
継続使用PCが出てきてキャラクター間の関係がセッションをまたいだものになり始めた。こうなると「おれたちのヴァルハラ」みたいな空気が生まれはじめて、卓の楽しさが相互に補完しあいはじめる。しめたものだ。SSS使い切るころまでには、おれも自作シナリオの準備をしはじめないとなー。

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